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千代田区
国家と個人の信頼関係は3.11で大きく崩れましたが、今になって安倍政権は国民の再統合、「伝統的家族」の復権、歴史の修正といった手段で、国家のたがを強めようとしています。そうした文脈の中で今、戸籍・国籍・国家・家族を論じる意味は何かと問うことが重要です。今や日常となった国境をこえた人々の移動と、政治・経済・文化の様々な場面でボーダーレスが進行し、従来の国民国家や国民という概念が揺らいでいます。
昨年は「婚外子の相続差別」への違憲判決により、個人や家族の多様なあり方を排除しない法制度改革とは何かが、ようやく社会の問題として認識されるようになった一方で、そのことに対する反発も強く、人々の意識や社会規範にも戸籍は深く根を下ろしていると言えます。
この日本独自の戸籍と国籍制度は、戦後日本における「日本人」の再編成に結びついてきたことが、沖縄や旧植民地出身の人々の立場から鮮明に見えてきます。今回は、遠藤正敬さんの近著『戸籍と国籍の近現代史—民族・血統・日本人』(明石書店2013)をテキストにして、歴史と現代的な問題を概観しながら、政治権力が意図的に「国籍」「血統」「民族」「家」という符号を組み合わせて「日本人」を選別してきた戸籍制度の抜本的な改革と、家族生活に対する規制と干渉を撤廃していく方向性について、参加者で考えていく機会とします。
市民・協同セクターを主体とする社会をつくるために必要な論理的・実践的ビジョンを提示し、発信していくことを目的として活動しています。各種の研究会の開催や、月刊誌『社会運動』を発行しています。
2014年4月24日(木)18:30〜20:30
千代田区和泉橋出張所・和泉橋区民館5F 会議室D(秋葉原駅から徒歩2分)
(会場は、「市民がつくる政策調査会」で借りています)
報告者:遠藤正敬さん(早稲田大学台湾研究所招聘研究員)
コメント:権香淑さん(早稲田大学アジア研究機構招聘研究員)
質疑・意見交換
なし
会場の定員がありますので、参加希望の方は参加申込みをしてください。
2014年4月23日(水)
市民がつくる政策調査会(市民政調)
市民セクター政策機構
tel 03-3325-7861 fax03-3325-7955
mail civilアットcpri.jp アットを@に変えてください