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(2009年11月19日 / 吉田真也 )

TVACレポート

2009年度「社会福祉施設等ボランティア・コーディネーター研究協議会」実施レポート

キーワード
施設ボランティア 、 コーディネーター 、 高齢者 、 障害 、 母子 、 保育 、 子ども 、 介護 、 マネジメント

画像全体会では各分科会の報告が行われました


2009年11月13日(金)、飯田橋セントラルプラザ会議室にて2009年度「社会福祉施設等ボランティア・コーディネーター研究協議会」が開催されました。今年度はテーマを「ボランティアの充実感を高めるために」とし、ボランティア受け入れの現状と課題について実践報告や意見交換を行いました。


今年度は、ボランティア受け入れに関する課題や悩みは、高齢・児童・障害といった施設の分野を超えて共通するものではないかとの現状認識のもと、課題内容別に3つの分科会をもったことが特徴です。


午前中に行われた事例報告・課題提起では、「施設・利用者・ボランティアのよりよい関係づくりのために」と題し、片岡高博さん(社会福祉法人多摩同胞会)が府中市子ども家庭支援センターたっちでの取り組みについて発表しました。


午後は、ボランティアマネジメント、リスクマネジメント、多様な活動プログラムの3つの分科会に分かれ、実践報告と意見交換を行いました。


第1分科会(ボランティアマネジメント)では、 森明日香さん(文京区立本郷福祉センター 若駒の里)が、「職員全員がボランティアコーディネーター」をモットーとする実践について報告しました。

第2分科会(リスクマネジメント)では、波多啓造さん(港区立芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ)が、幅広い世代のボランティアとの長年にわたるかかわりのなかから、事例報告を行いました。

第3分科会(多様な活動プログラム)では、服部安子さん(社会福祉法人浴風会)が、多様なボランティアの豊富な事例をもとに報告を行いました。


課題別の分科会でしたが、どの分科会でもボランティアの役割を整理し、感謝の気持ちを持つことの大切さが語られていたように思います。参加者のみなさんも共感しながら聞いていただけたようです。


実践報告の後は、各分科会内でグループ討議を行いました。ボランティア受け入れに関する日頃の疑問や悩み、あるいは工夫していることなどについて活発な情報交換が行われ、分野の違う参加者同士でも多くのヒントと刺激を与えあうことができたようです。


「今日の報告やグループ討議での気づきを、ちゃんと持ち帰って必ず施設で共有したい」と感想を話してくれた方もいらっしゃいました。ぜひ施設で実践していただき、次回は事例報告者としてご参加いただければうれしく思います。お忙しいなかご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


「社会福祉施設等ボランティア・コーディネーター研究協議会」 のプログラム


◆《参加者アンケートより》

「ボランティアへのアプローチ、フォローアップの方法を取り入れていきたいです。大変参考になる内容で、すぐにでも職場での取り組みに活かしたいと思いました」

「職員とボランティアの関係づくり、人とのつながりをつくるために感謝の気持ちを伝えていくことの大切さ、職員とボランティアのそれぞれの考え方を知るということが参考になった」

「ボランティアを受け入れる側の意識改革が必要だと思った」

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