8 輝く暮らしのために~生活の「多重困難」を「豊かさ」に変える市民力~
ミン ソセイ母子を迎えて

「外国籍」「母子家庭」「生活保護」・・・ソセイさんの母・スージーさんは様々な「生活困難」と向き合いながら子育てをし、ソセイの夢の一つだった大学進学を迎えることとなりました。

生活困難=「貧困状態」ではありません。多様な生活困難をもてばこそ多様な地域住民が関わり生活が支えられる様子は「豊かさ」そのもののように輝いています。世間では声高に「生活保護バッシング」やそれに押しやられるかたちで制度の改変が語られようとしています。当事者やそこに関わる人間関係・・・地域コミュニティの「豊かさ」のありようとは何か。私たち市民が描き出していくときではないでしょうか。


日時: 9日(土)13:30~15:45

定員:30名

出演:ミン ソセイさんとその母スージーさん

おすすめ: マクロな制度・政策論として語られがちな「社会保障」のあり方を、住民・市民のリアルな生活のなかから見直してみたい方など

講座形式: 講義+話し合い


出演者の紹介

スージーさん

20年前にミャンマーより来日。日本で働きながら、子を産み育ててきた。母子二人の家庭。

ソセイが小学校5年生の時に、いわゆるオーバーステイとして、入国管理局に摘発される。仕事も失い、母子共に国外退去の危機にさらされる。しかし、10年に渡り培ってきた地域との関わり・・・学校やPTA、児童館、医療や労働に関わる様々な団体の協力から。在留特別許可を得る。

その後は生活保護を受給しながら生活を立て直し、娘の大学進学も決まるまでになった。

様々な生活の危機に直面する半生だったが、反面、そのスージーを支えようとする様々な取り組みが、多様な生活課題に対する「支えあい」づくりのきっかけともなってきた。今はそうして紡がれた「地域」の繋がりのなかで、励ましあいながら毎日充実した生活を送っている。


ソセイさん

スージーさんの娘。現在高校3年生。今年4月からの大学進学も決まっている。

中・高校では持ち前の絵の上手さで、学校の代表として展覧会にも出品している。デザイナーになりたいと、絵の勉強をしてきた彼女だが、大学進学に際しては社会福祉の学びを選んだ。生活保護世帯のため学習塾に行く費用はなかったが、受験に際しては地域で学習支援をおこなう人々に支えられた。

母が摘発され、離ればなれになって児童相談所や里親のもとで「措置」されたとき、児童相談所の職員やひととき一緒に過ごした子どもたちは、温かくやさしく接してくれた。今度は彼らのような子どもたちの力に、自分がなりたいのだという。








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