(2021年3月26日 / ゆめ応援ファンド係 )
2021年度ボランティア・市民活動総合基金「ゆめ応援ファンド」助成決定について
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2021年度ボランティア・市民活動総合基金「ゆめ応援ファンド」助成については、例年の助成プログラムだけでなく、新型コロナウィルスへの対応に特化した特別助成も募集をしました。
その結果、応募と助成決定は下記のような結果になりました。
2021年度ボランティア・市民活動支援総合基金「ゆめ応援ファンド」 応募・助成状況概要
区分 | 申請件数 | 申請総額 | 助成採択件数 | 助成総額 |
A申請(単年度) | 76件 | 27,219,300円 | 12件 | 3,347,000円 |
B申請(継続新規) | 18件 | 7,675,000円 | 1件 | 342,000円 |
C申請(特別) | 74件 | 3,218,000円 | 30件 | 1,186,000円 |
D申請(継続2年目・3年目) | 4件 | 1,298,000円 | 4件 | 1,295,000円 |
総計 | 172件 | 39,410,300円 | 47件 | 6,170,000円 |
今年については、ボランティアグループ・市民活動団体が新型コロナウイルスの影響を大きく受け、これまで通りの活動ができなくなり、事業の実施だけでなく、団体の運営も危ぶまれるような事態が生じています。こうした状況を踏まえ、今回のゆめ応援ファンドでは、「事業の発展性・効果性」に加え「緊急度」や「より社会的な支援が少ない活動や対象者へ」といった観点から、配分委員による審査が行われました。
申請された内容からは、コロナ禍への対応としてオンラインをはじめとした遠隔での活動を意識している団体が多くある一方で、集合型で行う必要のある活動などは、感染症対策に関する申請が多くあり、今の社会情勢を反映していると言えます。
また、「活動が縮小した結果出てきた課題」に対応するための費用を助成申請してきている団体もあり、「新型コロナウイルス感染拡大で社会の在り方が大きく変わった」ことにより、「それまで潜在していた社会課題が顕在化してきた」ことが特徴として挙げられます。そして何より、コロナ禍において人とのつながりをいかに維持していくかについて、多くの団体が苦心している状況がうかがえました。
一方、残念ながら今回採択に至らなかった団体について
事業目的、助成申請理由や内容がわかりにくい
募集要綱で示されている内容に反することが書かれている(対象外経費の申請、様式の改変など)
現環境下での事業の実現性や効果の波及が十分に練られていない
等、申請している事業の内容以上に、申請書の書き方や、事業計画の具体性等の点で後順位となっている団体が見られました。
今回申請いただいた内容を参考に、東京ボランティア・市民活動センターでは引き続き、相談、情報提供・発信をはじめ、ボランティアグループ・市民活動団体に対しての支援を、市民・企業・地域のボランティア・市民活動センターのみなさんとご一緒にすすめてまいります。
どうぞよろしくお願い致します。
2021年度助成団体(順不同・法人格省略)
A申請(単年度助成)
団体名 | 助成内容 | 助成額(円) |
コーダえん | 連続講座「コーダの悩みはナゼ生まれるの?」の開催 | 90,000 |
すまいるカフェ | Study すまいる(無料塾) | 111,000 |
楽の会リーラ | 電話相談員養成講座の開催 | 454,000 |
インターネットで部活動をしようの会(ネット部会) | ティーチャー養成講座 | 61,000 |
両育わーるど | 難病者の社会参加白書の発行及び配布 | 500,000 |
岡さんのいえTOMOの会 | コロナ禍でもつながる・つながれるまちのお茶の間のための試み | 225,000 |
ハッピーひろば | ハッピーお茶屋 | 480,000 |
クラヴィスアルクス | 遺伝性乳がん卵巣がん当事者のピアサポーター養成と勉強会の実施 | 500,000 |
ことばの道案内 | 北区区民に対する視覚しょうがい者意識改革に対する活動 | 383,000 |
生きづらい子育てピアの会東京 | メンタル不調を抱えながら子育てしている人が安心して子育てするための居場所づくり | 110,000 |
キリスト教メンタル・ケア・センター | CMCC公開講座 第1期 | 277,000 |
こだまの集い | ダブルケア勉強会 | 156,000 |
B申請(継続助成・新規)
団体名 | 助成内容 | 助成額(円) |
0歳子育て応援隊 | 助産師さんのいる、0歳親子とプレママ専用”0っこひろば” | 342,000 |
C申請(特別助成)
団体名 | 助成額(円) |
APD当事者会APS | 48,000 |
脳損傷・高次脳機能障害サークルエコー | 26,000 |
昭島傾聴ボランティア・さざなみ | 48,000 |
サークル 響き | 26,000 |
紡ぎ -Hope for Ribbon- | 20,000 |
訪問大学おおきなき | 25,000 |
日本語ボランティア 翼の会・夜の部 | 49,000 |
ぶどうの木 | 36,000 |
グローイングピープルズウィル | 49,000 |
コーダえん | 12,000 |
楽々体操 | 50,000 |
コミュニティ・ネットワーク・ウェーブ | 50,000 |
パトラン東京 | 50,000 |
コミュニティスペースにしかまた | 50,000 |
全生園の明日をともに考える会 | 44,000 |
Wacca | 20,000 |
ゆう | 50,000 |
生きづらわーほりプロジェクト | 50,000 |
とまり木 À table | 47,000 |
双極クラブHAPPY東京女子会 | 22,000 |
精神障害当事者会ポルケ | 47,000 |
杉並介護者応援団 | 50,000 |
ReOPA | 37,000 |
東京都精神保健福祉家族会連合会 | 47,000 |
リカバリー 「つむぎ」 | 26,000 |
市民活動団体 ZUTTO-KOKO | 50,000 |
ピノッキオ | 25,000 |
Coco Café | 32,000 |
いのちの木の実 | 50,000 |
北区コミュニケーション・モア | 50,000 |
D申請(2019年度、2020年度からの継続助成)
団体名 | 助成内容 | 助成額(円) |
glolab | 外国ルーツの若者が自らキャリアを考えるためのコミュニティづくりプロジェクト | 350,000 |
かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワーク | 子ども食堂・子どもの居場所ネットワークを通した共生社会づくり | 497,000 |
東京有閑倶楽部 | 育児中の親子&高齢者が笑顔になるための地域交流サロン | 142,000 |
カタルーべの会 | ひきこもり等生きづらさを抱える方を支えるしくみづくり | 306,000 |
ゆめ応援ファンドについて
「ゆめ応援ファンド」についてはこちらでご説明しています。
配分委員会委員(順不同・敬称略)
加納高仁(東京都共同募金会常務理事)
長沼 豊(学習院大学教授)
齊藤ゆか(神奈川大学教授)
渡辺陽子(東京YWCA 財団管理部 企画課 マネージャー)
図師真吾(公益財団法人 東急財団事務局長)
澤 雅弘(公益財団法人 SOMPO福祉財団事務局長)
山崎美貴子(東京ボランティア・市民活動センター所長)