
ネットワーク 377号(2022年4月号)
シェアの文化が生まれる
ISBN: 978-4-909393-34-0
点
A4判・24ページ
400円(税込)
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2022年発行
スマホの普及、そして「環境問題への意識」や「“節約”意識」の高まりを背景に、モノを専有しない、新品を買わない、「シェア」の動きが盛んだ。そうした営みについて、取材と寄稿から考えてみた。
モノを専有しない、新品を買わない、「シェア」の動きが盛んである。
さまざまな時代の変化が背景に指摘されているが、情報共有を格段に容易にしたスマホの普及とともに、「激化する気候変動やマイクロプラスチック問題に応じた環境問題への意識」「先の見えない経済の中で貧困化が進むともいわれる、人びとの“節約”意識」という2つの「意識の高まり」を、市民側の大きな要因として見ることができるだろう。
シェアエコノミーといった言葉に見られるように、こうした動きは経済の枠組みでとらえられることが多く、実際に企業側から発信されたサービスを耳にすることも多い。しかし、「環境への配慮」や「経済的な支え合い」から発した変化が人びとの間にあるならば、またそこから新たな仕組みや文化が生まれつつあるのだとすれば、それはほかでもなく、市民による社会創造の営みでもあり、市民活動が最も得意としてきた現場でもあるのではないだろうか。
ネットワーク 377号(2022年4月号) のもくじ/まえがき
〔特集〕シェアの文化が生まれる
- ルールをつくらない“ちいさな図書館”
熊谷沙羅(川の図書館) - 工夫してシェアを創り出す、コミュニティガーデン
佐藤美千代(まちの生ごみ活かし隊) - もらう×あげる=Happy! くるくる使って持続可能な暮らしへ
伊藤万季(くるくるひろば) - シェアの文化は、人との関わりの中でお互いの可能性を開いていくこと
河野奈保子(プロジェクトデザイナー)
- 〔あすマネ〕
初めての事業計画・予算書
事業計画・予算書ってどうやってつくればいいの? - 〔市民協働東京憲章〕
ジャパン・プラットフォーム(JPF)と 「災害時のための市民協働 東京憲章」
柴田裕子(ジャパン・プラットフォーム)
- 〔市民活動用語のキソチシキ〕
SDGs/子どもの権利/冒険遊び場、プレーパーク - 〔いいものみぃ~つけた!〕
地域作業所hana の NEWSPAPER BAG
人に合わせて仕事を創り、商品を作る - 〔変わりゆく社会とボランティア・市民活動〕
セクシュアルマイノリティのための小さな居場所「LOUD」を今、振り返る
大江千束(LOUD) - 〔変わりゆく社会とボランティア・市民活動〕
東京ボランティア・市民活動センターの40年を振り返る
渡戸一郎(明星大学名誉教授)