
ネットワーク 397号(2025年8月号)
市民活動の発信を考える
ISBN: 978-4-909393-64-7
点
A4判・24ページ
400円(税込)
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2025年発行
昨今は、外国人や女性など「社会的弱者」を支援する団体に対して、誤った情報や誹謗中傷を意図的に拡散させて炎上させる、といったふるまいが目立つようになりました。こうした時代の空気を踏まえて、今号では市民活動の発信について皆さんと考えたいと思います。
インタビューの中で、大切なのは自分たちのコアのメッセージに戻ること、というお話がありました。ポジティブな側面とネガティブな側面をふまえつつ、市民活動として「自分たちの声を世間に届ける」ことの意義について考えるきっかけとなることを願っています。
インターネットが普及しはじめた頃、「誰もが平等に発信できる」という特性から、「これからは自由に語り合える社会になる」といった期待の声が少なからずありました。
それから30年余り。誰もが「発信」できる時代になった一方、SNSを開けば、「思い込みによる誤情報」「無責任に拡散される流言飛語」「意図的な虚偽言説」などが蔓延しています。
市民活動においてもインターネットの恩恵を受けつつ、とくに昨今は、外国人や女性など「社会的弱者」を支援する団体に対して、誤った情報や誹謗中傷を意図的に拡散させて炎上させる、といったふるまいが目立つようになりました。
こうした時代の空気を踏まえて、今号では市民活動の発信について皆さんと考えたいと思います。
最初に、市民活動と言論・メディアのあり方について、本屋を営む岩下結さんの寄稿をご紹介します。岩下さんは、書籍という“原始的なメディア”が、デマやバッシングに流されず、言論空間の劣化に歯止めをかけられるのではないかと期待します。
そして、市民活動の発信状況について、テーマや規模の異なる3つの団体にインタビューしました。
発信するためには、真偽を見分け、情報と上手に付き合っていくことも必要でしょう。そこで、メディアリテラシー教育の研究・実践に携わってきた山脇岳志さんに寄稿していただき、特集のラストに掲載しました。
インタビューの中で、大切なのは自分たちのコアのメッセージに戻ること、というお話がありました。ポジティブな側面とネガティブな側面をふまえつつ、市民活動として「自分たちの声を世間に届ける」ことの意義について考えるきっかけとなることを願っています。
ネットワーク 397号(2025年8月号) のもくじ/まえがき
〔特集〕市民活動の発信を考える
・SNSからリアルの場へ ~ 拠点としての本屋
岩下 結(よりまし堂)
- どうしていますか? 情報発信 ─ 活動団体インタビュー
こども食堂がるまる、岡さんのいえTOMO、他 - 『不便益のススメ』と『とびこえる教室』 ─ 編集部の書棚から
- フェイクニュース時代を生きるために必要なこと
山脇岳志(スマートニュース メディア研究所所長)
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- 〔特別レポート〕
(た)のしい (き)もちになれる (ち)いきの居場所
みんなの家 たきち - 〔いいものみぃ~つけた!〕
おいしさがぎゅっとつまった こだわりの手作りジャム
つばさ工房(北区精神障害者を守る家族会 飛鳥会) - 〔せかいをみる〕
西アフリカ・ベナンで生きる 農村で暮らす人たちとともに
エケ陽子(NGO SaluTota) - 〔東京しまじま物語〕
「墓刈り」という青ヶ島のボランティア
田中孝明(青ヶ島村教育委員会)
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- 〔TVAC News ~ 東京ボランティア・市民活動センターの事業から〕
社会的養護が必要な子どもたちの自立支援ネットワークづくり
『全国若者自立支援プロジェクト』報告書より
〔情報誌『ネットワーク』〕 27種類の商品があります。 10種類ずつ表示します。
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