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グループ・団体をつくろう! その4
一歩ずつ活動を具体化していこう

グループのサイズを決めよう

グループの目的、目標、具体的な活動内容がほぼ明らかになっていく段階で、グループの規模をどのくらいにするのが適切か、人数は多いほどよいのか、あるいは、人数を制限した方がよいのかなどについても考えておく必要があります。グループ内でお互いの意志疎通が可能なのは、活動内容によっても異なりますがおよそ10人前後、多くても20人程度であることが多いようです。多くのメンバーで構成する場合には、役割や機能などに応じていくつかの小さなグループに分ける必要もでてきます。小グループ編成の基準として、メンバーの居住地域、年齢、性別、経験、関心度などを考慮し、また、グループ間のバランスなどを考慮して決めることが大切です。

グループのルール(会則)をつくろう

やがてグループが立ち上がり、時間が経過するとグループ運営に必要な約束事として、ルールとして、成文化された規則を設けなければならない段階がきます。したがって、その日のために、世話人はグループの規約案を練っておくよう心がけてください。その際、おもな項目として以下のような点があげられます。

グループの名称

・連絡先(電話やファックス、郵便などを受ける宛先)
・目的および活動内容
・メンバーの入会資格と会費の有無や額、納入方法
・役員の権能と選出方法
・役員の任務
・総会について(機能や開催頻度など)
・委員会・プロジェクトの設置(設置方法や位置づけ、機能など)
・規約改正

実際に案文をつくる際には、立ち上げようとしているグループに似た活動を行っている組織・団体の規約を、いくつかサンプルとして取り寄せ、参考にするとよいでしょう。なお、これらの作業はあくまでも原案を準備することであって、実際の規約は総会などの機会によって全員が参加して決定する手続きをとり、そのグループにふさわしい固有の規約になることが必要です。

外部の人・情報を活かそう

また、グループの立ち上げと同時に、他のグループや関係機関との連絡調整・連携が図れるように、必要に応じてアドバイスや援助を受けることのできる人を求めておくことも重要です。また、活動の準備のために集まる場を探したり、活動に必要な参考資料を入手したりグループのPRを行い、そのためのパンフレットやチラシをつくるために印刷機その他の器材を利用できる場所があることも、グループの活動をすすめる上で大いに役立ちます。会議室や、印刷機などの器材は、各地域のボランティア・市民活動センターや公共施設で貸出を行っている場合が多いことから、そうした場所を探しておくことも必要です。

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