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社会福祉の実践現場は、介護や保育の領域に象徴されるが、現在、有為な「人材確保」に難儀する事態にある。スタッフの慢性的な欠員状態は、人材の「育成」よりも「確保」が先決課題となり、採用時に人材の「適格性」を問う機会すら持てない状態が恒常化している。このような実態との関連性は定かでないが、居住型社会福祉施設に散見する施設職員による利用者への「不適切なかかわり(Perception of Maltreatment of client)」、すなわち、セクハラ、いじめ、暴力、虐待、無視等に代表される暴力(威圧)的行為は、すでに看過できる状態にない。しかも、そこに共通する人としての「尊厳」を軽視するかのような行為は、社会福祉施設運営・管理の近代化・科学化の遅れと相まって、いっこうに解消される見込みが立たない。その結果、実践現場における人間関係や支援関係に「よどみ」現象をもたらし、そこで働く者・暮らす者(利用する者)の間に相互不信が蔓延するような状況も生起している。社会福祉(ソーシャルワーク)実践の逆機能の連鎖ともいえる事態が現場領域の違いを超えて進行している感さえ覚える。
第12回を数える本年度のシンポジウムは、まず、人材の「確保」と「育成」の課題が、必ずしも共通枠組みの中で語れない難しい事態にあるとの前提に立ち、この課題の深淵に迫ってみたい。ソーシャルワーク実践現場として「確保」した人材をいかに「育成」するかについて、研究所から投げかけたい課題は以下の四点である。
わが国おける超高齢社会、人口減少時代の招来を「縮小化する日本の衝撃」と称する社会状況をソーシャルワーカーはいかに読み解くべきか。このような言説は、マニュアルや既存の制度的仕組みの想定をはるかに超えた問題が人びとの暮らしに浮上しており、専門職として無為無策でいられない事態にあることの警鐘を意味しよう。言い換えれば、浮上している事態への対処行動の精度を高め、それを導く専門知の質と量をいかに豊かにできるかの問題提起でもある。「相談援助」を業とするだけではない人材の「確保」と「育成」と「スーパービジョン」の相互関連を問う所以である。
2017年12月10日(日)
13:00~17:45(受付開始 12:15)
港区
明治学院大学 白金校舎・本館1201教室(東京都港区白金台1-2-37)
●募集定員 80名(定員になり次第締め切り)
●お申し込み方法
1.①下記URLより「参加申込書」を入手いただき、必要事項をご記入の上、FAXでお送りください。
http://www.meijigakuin.ac.jp/~kitagawa/social/download.html
②参加費をお振り込みください(恐れ入りますが、振込手数料はご負担願います)。
なお、ご入金後の参加費は返金いたしかねますのでご了承願います。
※お振り込み先 みずほ銀行 高輪台支店
(普)1100462
ソーシャルワーク研究所
2.ご入金の確認後、参加証を郵送いたします。参加証は当日ご持参ください。
●お申し込み・お問い合わせ先お申し込み・お問い合わせ先
ソーシャルワーク研究所
〒108-8636 東京都港区白金台1-2-37 明治学院大学北川清一研究室気付
Fax:03-5421-5344
E-mail:swkenkyu@mail.meijigakuin.ac.jp
URL:http://www.meijigakuin.ac.jp/~kitagawa/
●募集定員 80名(定員になり次第締め切り)
第12回 ソーシャルワーク研究所 シンポジウム
ソーシャルワーク実践現場における人材育成とスーパービジョンの視座
主題講演 13:00~14:30
「ソーシャルワーク実践現場における人材育成の方法とスーパービジョンの課題」
シンポジウム 14:45~17:45
総合司会:北川 清一(明治学院大学、ソーシャルワーク研究所)