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【【主催】永山子ども基金 【共催】公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、NPO法人東京シューレ、神奈川シティユニオン・ナソップ基金、パチャママ基金、NPOクシ・プンク協会 【後援】ダイニング街なか】
第15回 チャリティトーク&コンサート ペルーの働く子どもたちへ
「Nから子どもたちへ」

  • 「1日だけ参加」も可
  • 中高生歓迎
受付は終了しました
 

ID:43989

※この情報の内容は受付を終了しています。連絡先など変更されている場合がありますのでご注意ください。

趣旨

4人の尊い命を奪った 19歳の少年、Nこと永山則夫は第一審東京地裁では「死刑」、第二審東京高裁では「無期懲役」でした。第一審公判では「情状はいらない」と、自ら死刑を望んでいましたが、自省とともに、貧困と犯罪のない社会を求めるために書き続けていた獄中手記は『無知の涙』をはじめとする作品としてすでに世に出され、その印税は彼が心から望んでいたように、被害者の遺族・遺児に届けられていました。彼は二審判決を受け「これからも償いの作業が続けられる」と、希望を持ったに違いありません。判決直後から小説『木橋』の執筆を始めます。

しかし、検察側の前代未聞の「量刑不当」、つまり、「何がなんでも死刑にすべきだ」とする上告の結果、最高裁では「原判決破棄・差し戻し」となり、東京高裁差し戻し審では「控訴棄却」(第一審「死刑判決」維持)、そして最高裁の「上告棄却」で死刑が確定します。裁判官ですら判断の分かれた「死刑」と「無期」のゆらぎの中で、彼の心と命は翻弄され続けたのです。

1997年8月1日、処刑によって償いの作業は断ち切られました。しかし、遺言——「印税は世界の、日本の、特にペルーの貧しい子どもたちへ」の想いは、ペルーの働く子どもたちに受け継がれ、今も生きています。

主要項目

開催日

2018年7月28日(土)


開場12:30/開演13:00(ギャラリー・物販スペースは12:00オープン)

地域

新宿区

場所

公益財団法人 早稲田奉仕園・スコットホール
東京都新宿区西早稲田2-3-1

申込み締切

2018年7月28日(土)

申込み方法・備考

yhbruce@gmail.com
まで、メールで申し込みください。

メールの件名を「2018年予約」とし、
本文に
・ご氏名(フルネーム)、
・希望の券種とその枚数(例:前売券1枚、中学生〜18歳券1枚)
・ご連絡先(メールアドレス)
をお書きください。

前売券  2,500円
当日券  3,000円
中学生~18歳 1,500円

内容

第一部「貧困」 ペルーと日本の街角から

◆講演 ホームレスの人と雑誌を売る!

     ――市民自身で仕事をつくる試み
      佐野 未来 (ビッグイシュー日本・事業企画室長)

◆ミニトーク 日本とペルー/世界 をつなげるために

    太田 昌国 (人権問題研究家)

◆映画 ペルーの働く子どもたち物語vol.10

「イエルバテーロの場合。」

第二部

◆コンサート Que Viva La Paz /平和に生命(いのち)を

   木下 尊惇 (ギター、チャランゴ、うた)
   菱本 幸二 (ケーナ、シーク、パーカッション)
   松下 隆二 (ギター)

◆朗読 絵本「パチャママ だいちのめがみ」

   水野 慶子(朗読)
   宇佐 照代(伴奏・ムックリ)
   井江 春代(作・画)

出演者紹介

◆佐野 未来(講演)

有限会社ビッグイシュー・日本 事業企画室長

英語講師などを経験後、2003年に雑誌『ビッグイシュー日本版』の創刊に参加。「質の高い雑誌を発行し、ホームレス状態にある人の独占販売とすることで、すぐにできる仕事をつく」り、販売者と共にホームレス問題の解決に取り組む。08年まで編集部で国際担当。17年10月まで東京事務所長。その後現職。

◆太田 昌国(ミニトーク)(編集者/民族問題・人権問題研究家)

編集者として人文書の企画・編集に携わる傍ら、民族問題・南北問題等についての発言を続けており、死刑廃止運動にも深く関わっている。著書に

『「拉致」異論』(河出文庫)『暴力批判論』(太田出版)『チェ・ゲバラ

プレイバック』(現代企画室)『極私的60年代追憶』(インパクト出版)などがある。

◆NGOクシ・プンク協会(映画制作)

ペルーの働く子どもたちの発する声に耳を傾け、子どもたちを取り巻く状況を知り、彼らと議論する中で問題の解決に向けた活動を展開している。同時に子どもたちの現状をホームページや映像を通して内外に伝えていく作業も続けている。(代表:義井豊)

◆木下 尊惇(ギター、チャランゴ、うた)

12歳の頃からアンデス音楽に魅かれ、ケーナ、チャランゴ、ギターなどを独習。82年チャランゴ奏者エルネスト・カブールの招きでボリビアに渡る。カブール・トリオのギタリストなどを経て、86年よりボリビアのグループ「ルス・デル・アンデ」のリーダーとなる。カブールと共に、映画「橋のない川」の音楽を制作。NHK「美しき日本~百の風景」ではテーマ音楽を担当。ソロではアルバム5枚を発表。「ボリビアを知るための73章」(明石書店)、「中南米の音楽」(東京堂出版)に執筆。

◆菱本 幸二(ケーナ.シーク)

13歳でケーナ、その後シーク(サンポーニャ)と出会い独学で習得、大学卒業後本格的に演奏活動を開始。87年国際交流基金中南米7カ国公演に参加。ボリビアに短期滞在しエルネスト・カブールと共演。90年再度ボリビアへ渡り、多くの一流アーティストと共演、30枚のレコーディングに参加。96年帰国。現在、様々なアーティストと共演する他、2015年結成のボリビア人とのグループ「クルス・デル・スール」の全国ツアーや「菱本幸二ユニット」でのコンサート活動を行っている。

◆松下 隆二(ギター)

7歳よりクラシック・ギターを始める。国内ギターコンクールなどで優勝ののち渡仏し、パリ・エコール・ノルマル音楽院にて研鑽を積む。ソロ・リサイタルのほか、編曲に基づくさまざまな楽器とのアンサンブルに力を入れる。2012年よりギター教室を主宰し、個人レッスンおよび生徒によるアンサンブル活動にも力を入れている。これまでに故坂本一比古、A.ポンセ、P.マルケス各氏に師事。故ホセ・ルイス・ゴンサレス、L.ブローウェル、P.ロメロ、福田進一各氏のマスタークラスを受講。

◆水野 慶子(朗読)

役者。1982年~93年、テント芝居『風の旅団』に参加。以後、『独火星』などに出演。金時鐘詩の朗読ライブ『ここより遠く より

このここに近く』(2008年)『四月よ、遠い日よ』(2011年)に朗読で出演。2012年

『第9回永山子ども基金チャリティトーク&コンサート』より朗読で出演。

◆宇佐 照代(伴奏・ムックリ)

北海道釧路市生まれ。10歳から関東にてアイヌの伝統舞踊やムックリ(口琴)などを習う。北海道ムックリ大会にて2年連続優勝。(財)アイヌ文化振興・研究推進機構アイヌ文化アドバイザー。アイヌ料理店「ハルコロを運営。

◆井江 春代(絵本作者)

1923年鳥取県生まれ。女子美術大学卒。児童出版の仕事に就く。絵本『かえるのけろ』で第13回小学館絵画賞受賞。73年南米を訪れて以来、ペルーなどに伝わる神話や民話をもとに独自のストーリーや作品を生み出し、1986〜91年パチャママシリーズ全6冊(フレーベル館)。2011年5月死去。

この情報に関するお問い合わせ

永山子ども基金 yhbruce@gmail.com

団体紹介
団体名称 : 【主催】永山子ども基金 【共催】公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、NPO法人東京シューレ、神奈川シティユニオン・ナソップ基金、パチャママ基金、NPOクシ・プンク協会 【後援】ダイニング街なか
「永山子ども基金」は彼の遺言を実行するために、死刑制度、貧困、少年犯罪、児童労働などの問題を多くの人と考えるためのトーク&コンサートを開催。永山則夫の印税約1千万円は、毎年ペルーの働く子どもたちに送り続けるとともに、教育プロジェクトや活動資金、また、チャリティコンサートの収益金も、奨学基金として活用されています。