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調布市在住でエッセイストの呉文子さんに、在日の地域住民として様々なことに取り組んでこられたなかで
感じられたことを語っていただきます。
調布ムルレの会の活動の柱として続けてきた市民講座です。皆さんの参加をお待ちしています。
「いま朝鮮半島が大きく変わろうとしている。死語となって久しい統一という言葉が夢ではなくわずかに現実味を帯びてきた。しかし、母国がどのように変わろうとも「在日」は、日本に生きざるを得ない日本の地域住民である。
私が地域に根ざして生きることの意味を考えるようになった契機は、調布の地域女性史を学ぶ中で聞き取り調査に参加したことと、朴鐘碩青年の「日立就職差別事件」を「在日」と加害者として問題提起を受け止めようとする日本人が支援し市民運動として社会に大きな波紋を呼び起こしたことである。この運動は「在日」の社会運動の転機となり、市民・地域住民という言葉が在日の新しい主体性を表す言葉として登場した。やがて「在日を生きる」というフレーズを目にすることが多くなり、在日が地域住民として街づくりに関わっていくことになる。
国籍や民族にまつわる画一的な見方や観念では、もはや捉えきれないような「在日」社会。日本に定住という現実にしっかり向き合って、在日の多様な営みや考え方を認め、日本の市民と連帯していくことこそが重要な課題たと私は思っている。」―― 呉文子
2019年3月9日(土)
14:00~16:30
調布市
調布市文化会館たづくり9階研修室
東京都調布市小島町2丁目33−1
(京王線調布駅南口より徒歩3分)
会場費500円
呉文子 プロフィール
在日二世
「異文化を愉しむ会」代表
文芸同人誌『鳳仙花』創刊より20号まで編集長(1991~2006年)
在日女性文学誌『地に舟をこげ』(社会評論社)創刊号~7号終刊まで編集委員(2006~12年)
調布市町づくり市民会議諮問委員(1998~99年)
著書『パンソリに思いを秘めるとき─ある在日家族のあゆみ』(学生社)、『記憶の残照のなかで』(社会評論社) 共編『女たちの在日』(新幹社) 他
調布ムルレの会
坂内:080-5412-9386