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性的マイノリティをテーマとする市民講座「パープル夜間大学」は、ひとりの講師から4回(月曜夜、隔週で)にわたり掘り下げた講義をいただき、後半は受講者ともじっくり話し合う、一回かぎりの講演会では得られない充実した学びの機会となる市民講座です。
9月からと11月からの4講座を開講、募集中です。
毎週月曜夜8時開始。1講座は隔週で4回(2ヶ月)です。
不特定
オンライン(ZOOM)で開催
どなたでも
各イベントの申し込みサイトからお申し込みください。
各講座の第1回までにお申し込みください。
https://everevo.com/user/169655?open=auth
9月からと11月から後期講座では、日本のLGBT運動が本格的に始まった90年代から活動するかたがたに、現在にまでつづくご自身の実践と問題関心を語っていただくことに加え、同性婚をはじめ運動の進展著しい台湾出身のかたにも開講いただきます。「府中裁判」「性差別」「地方/非東京圏」「台湾LGBT運動」と骨太なテーマが並び、同時代を歩んだかたが自己を振り返るにも、また若い人が先行者の活動を知るうえにも、きっと深い学びのある講座だと確信します。
9-10月A講座
劉靈均(りゅう・れいきん 「関西同志聯盟」共同代表)
開講日:9/6 9/20 10/4 10/18 午後8時〜9時45分
2019年5月24日、台湾はアジアで初めての同性婚ができる国となった。1987年に世界一長い「戒厳令」が解除された後、わずか30年で儒教的伝統に影響された国から一躍、アジアのジェンダー平等の灯台となった。そこにはどんな経緯があったのか。また、隣国としての日本は、このような経緯からなにを学べるのか。講師自身の個人的体験も紹介しながら、受講者と一緒に考えていきたい。
9-10月B講座
小浜耕治(こはま・こうじ レインボー・アドボケイツ東北 代表)
開講日:9/13 9/27 10/11 10/25 午後8時〜9時45分
「個人的なことは政治的なこと」「私たち抜きに私たちのことを決めないで」等の言葉が示すように、マイノリティ当事者は単に支援を受ける対象ではなく、あたりまえの市民として主体的に社会変革を進める主体だと言えます。小浜自身が、90年代からの市民活動やNPO支援の現場で感じたことをお話しし、自分が住む街を誰もが暮らしやすい場所にできるかを、受講者の皆さんと共に考えられる機会となればと思います。
11-12月A講座
堀江有里(ほりえ・ゆり 信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会 ECQA 代表)
開講日:11/1 11/15 11/29 12/13 午後8時〜9時45分
1990年代に「レズビアン」という名づけを葛藤のなかで引き受けはじめてから四半世紀が経過しました。いったい、「レズビアン」とは何を指すのか、運動でも研究でも、いまだ議論はつづいています。「同性愛者」であると同時に「女」であること。そこに横たわっているのは社会におけるジェンダー(性差)の問題です。2015年に出版した『レズビアン・アイデンティティーズ』(洛北出版)に描いたこと、また積み残している課題について、ひとりの「レズビアン」という地点からみえる風景を、共同体や国家、文化(宗教)の切り口からご一緒に考えてみたいと思います。
11-12月B講座
(男性)同性愛者の可視化と排除
風間 孝(かざま・たかし 中京大学教養教育研究院教授)
開講日:11/8 11/22 12/6 12/20 午後8時〜9時45分
アカー(動くゲイとレズビアンの会)が、同性愛者団体の青年の家利用を拒絶した東京都を東京地裁に訴えてから、30年がたった。同性愛者の人権を争点にした日本初のこの訴訟は、アカーの勝訴により東京高裁で終結した(1997年)。この講座では、府中青年の家訴訟における同性愛者の可視化、すなわちカミングアウトの実践が、青年の家の利用者、東京都、ゲイ・コミュニティ、そしてマスメディア等にどのように受け取られたのか、そこにはどのような抵抗感や排除の意識が存在していたのかに焦点をあてる。そのうえで、この裁判が現在の性的マイノリティの社会運動に示唆する点はなにかを考えてみたい。
パープル・ハンズ事務局
info@purple-hands.net
03-6279-3094