ナチ・ドイツの惨劇を経た世界は、なぜ優生保護法を認めたのか──『優生保護法のグローバル史』刊行記念トーク
2025年5月23日(金)
19:00
台東区、 不特定
会場は浅草・田原町Readin’ Writin’ BOOK STORE
オンラインあり
概要:人間の「質」に優劣を定め、劣った形質の者の生殖機能を強制的に奪う旧優生保護法。2024年7月、最高裁大法廷は、本法を「立法時点で違憲」とする判決を下しました。立法時の1948年は、日本は連合国による占領下にありました。周知のように、GHQは、基本的人権を不可侵で永久に保障すると謳う新憲法を自ら起草までしています。そのような状況で、この法律はなぜ成立できたのでしょうか。
編著『優生保護法のグローバル史』では、その背景を、世界的な優生政策・人口政策・純血政策の潮流のなかに探っています。本書では、優生保護法には、優生学の名のもとに人口の「質」を管理する側面と、中絶の合法化と避妊の促進という人口の「量」を管理する側面というふたつの面があることに着目した上で、それらを同時代のグローバルな優生学運動や純血政策(人種主義)、人口政策の中に位置づけることを試みています。
メール:satoko.nagayama.room@gmail.com
TEL:03-6321-7798
担当:落合博