2024年12月に起きた尹大統領による非常戒厳令発令と、それを解除させた韓国市民の姿に驚き、感銘を受けた人は多いのではないでしょうか。大衆運動は文化であり、文化は大衆運動に動員されるという、地続きの関係性が育まれています。今こそ韓国の文化と民主主義の根っこから学びましょう。
2025年6月3日(火)
●2025年6月~8月 ●原則、火曜日19:00~21:00 ●全6回
千代田区、 不特定
ハイブリッド (オンライン・対面PARC自由学校教室)
どなたでも
下記HPからお申し込みください。
https://www.parcfs.org/2025-06
定員になり次第締切
2024年12月3日深夜、韓国で民主化以降初めての非常戒厳令が発令されました。尹大統領による暴挙に韓国市民は怒り、行動し、ものの数時間で解除させるに至りました。その姿と民主主義の底力には、驚き、感銘を受けた人も多いのではないでしょうか。
こうした韓国市民の行動力を育んだもののひとつに、文化の持つ力があります。例えば、「ろうそくデモ」と後に語られてきた、2008年の米国からの牛肉輸入自由化に反対する民衆運動では連日何万人もの人びとが集まり、反対の声を多様な形で表現してきました。日没後の「デモ」を禁止する警察当局に対して、民衆はコミカルなイラストやオブジェなどのアート展、音楽やダンスの発表会という「文化祭」の開催を謡うことで抗議してきました。この当局からの弾圧を回避するための民衆の知恵は、やがて、多様な声の出し方、参加の仕方を促す韓国市民社会のしなやかで強靭な運動のあり方へと根付いたのです。
大衆運動は文化であり、文化は大衆運動に動員されるという、地続きの関係性が育まれています。2024年のハン・ガン氏のノーベル文学賞受賞につながった骨太な作品をはじめ、近年増々注目を集める韓国文化が持つエネルギーにはそんな背景が詰まっています。今こそ韓国の文化と民主主義の根っこから学びましょう。
受講料 ¥ 5,000 - ¥ 30,000
parcfs@parc-jp.org 栗本