いよいよ最終回となる第5回「DEIは「不要」?ー廃止論にどう応えるか」を開催します!
最近、「DEIはやりすぎでは?」「逆差別では?」といった声が目立つようになり、DEI推進に向けた動きに逆風が吹いています。この講座では、そうした反発の背景を歴史や社会の流れから読み解きながら、今のDEI施策がなぜうまくいっていないのかを、研究や事例をもとに見直していきます。
また、DEIを数字の達成だけで終わらせず、組織文化や意思決定をどう変えていくか、一緒に考えていきます。
現場でDEIに関わる方にとって、「次の一手」を考えるヒントがきっと見つかるはずです。ぜひご参加ください!
2025年7月19日(土)
18:00〜20:00
北区、 不特定
ハイブリッド開催(赤羽会場/zoomオンライン配信)
どなたでも参加できます。
申し込み:https://unei4.peatix.com/ 【全回通し券】(全5回) のみ
・一般・・・・・・17,600円(税込)
・学生/2025年度ふぇみ・ゼミ寄付者(5,000円以上の寄付者)・・・・・・14,300円(税込)
・2025年ふぇみ・ゼミU30受講生・・・・・・8,800円(税込)
・ふぇみ・ゼミU30参加者年間パスポート(一般20代以下¥37,000,学生¥22,000)もしくは寄付者パスポート(5万円以上寄付)をお持ちの方・・・・・・無料
※お申し込み時点で終了している回は、録画配信で視聴できます!
「ポリコレ疲れ」や「ウォーク批判」といった言葉に反映されているように、近年、DEI(多様性・公平性・包括性)への反発が強まっています。しかし、これらの批判の多くは、構造的差別と向き合うことへの不快感や抵抗感など、感情的な反応として現れている側面があります。
特に、「ウォーク(woke)」という言葉は、意図的に意味を歪められ、DEIの研究や実践を攻撃するためのレトリックとして利用されています。その結果、これまでの法的・制度的な進展を覆そうとする「知的な足場」としても機能しています。また、「DEIは逆差別である」とする批判も、実際には現状維持を望む側の都合によるものであり、DEIが本質的に抱える課題とは無関係なかたちで利用されているのが実情です。
一方で、企業や大学によるDEI実践の形骸化も深刻です。ビジネス戦略やブランド強化の一環として導入されながら、実質的な制度改革を伴わず、表面的な取り組みにとどまる例が少なくありません。こうした形だけの実践は、制度的差別の是正という本来の目的から逸脱し、結果としてDEIそのものへの批判や「DEI廃止」の動きを後押しする要因にもなっています。
この講座では、全5回を通して、DEIへの攻撃の背後にある政治的・経済的な思惑、「能力主義」や「実力主義」をめぐる欺瞞、既存のDEIの取り組みの問題点を明らかにし、DEIを社会変革につなげるために、何が必要かを考えます。
ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員、東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター教員。一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員。一般社団法人OTD(組織変革のためのダイバーシティ)普及協会運営委員。専門はフェミニズム・ディスアビリティ研究。主な著書に『合理的配慮:対話を開く対話が拓く』(共著、有斐閣、2016年)、『「社会」を扱う新たなモード:「障害の社会モデル」の使い方』(共著、生活書院、2022年)など。
ふぇみ・ゼミ事務所:〒115-0044 北区赤羽南2丁目4-7 鷹匠ハイツ403号室
メール:femizemi2017@gmail.com
HPアドレス https://femizemi.org/
申し込みサイト https://peatix.com/group/7235540