日本では、ニューカマーの移民当事者が主体となる社会運動が少ないという現状があります。その背景には、日本社会の側にある構造的な要因があると考えられます。本講座では、移民女性をめぐる運動現場の実態をもとにその要因を検討するとともに、オードリー・ロードの思想を手がかりに、「差異を創造的なものとして認め、分断を乗り越える」可能性も探ります。
2025年11月11日(火)
2025年11月18日(火)
2025年11月25日(火)
2025年12月2日(火)
2025年12月9日(火)
すべての回「19:00~21:00」
北区、 不特定
第1~4回は完全オンライン開催。
第5回のみハイブリッド開催(後から配信あり)。
どなたでも参加可能です。
お申し込み:https://b5fz2025.peatix.com/
■チケット代
・一般:17,600円(税込)
・学生/2025年度ふぇみ・ゼミ寄付者(5,000円以上の寄付者):14,300円(税込)
・ふぇみ・ゼミU30受講生:8,800円(税込)
・7コースすべてを受講する方:88,000円(税込)
移民受け入れ国のなかでも、日本にはニューカマーの「移民当事者」を担い手とする社会運動が少ない。同じ国出身の女性たちが、北米やヨーロッパでは社会運動の担い手となっているのに、日本ではそうならない、ということは、日本社会の側に要因があると考えるしかない。その要因を、移民女性をめぐる運動現場から検討する。そして「マジョリティ」の側が、移民女性が日本で経験する抑圧を理解したがための罪悪感ゆえに隔たりを築いてしまうのではなく、オードリー・ロードが訴えるように「わたしたちのあいだにある差異を創造的なものとして認め、歪みに立ち向かう」方法も模索する。
社会学者。野宿者や非正規移民などマイノリティの承認と再分配をめぐり、広場や空きビルなど公共空間の占拠を手段とする社会運動をグローバリゼーションと市民的不服従の観点から研究。現在は、フランスと日本で、在留資格のない移民をめぐる社会運動について参加型の調査を行なっている。
第1回 11月11日(火)「在留資格制度の枠内でしか保障されない人権と「存在しないことになっているがゆえに」黙らされる移民女性」
第2回 11月18日(火)「女性に対する暴力から逃れてきた難民申請者たちとフェミニズムのズレ」
第3回 11月25日(火)「「女の仕事」に従事する移民女性と労働運動」
第4回 12月2日(火)「支援する側とされる側の関係が植民地主義的な家父長制に転換するとき」
第5回 12月9日(火)「それでも黙らない日本の移民女性たちの声を聴く方法」
すべての回でリアルタイム日本語字幕と録画を提供します。
ふぇみ・ゼミ事務所:〒115-0044 北区赤羽南2丁目4-7 鷹匠ハイツ403号室
メール:femizemi2017@gmail.com
HPアドレス https://femizemi.org/
申し込みサイト https://peatix.com/group/7235540