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イベント・講座

【聡子の部屋】
第99回「近代日本の優生学」

掲載期限 : 2026年1月9日(金)
 

ID:55707
キーワード:
活動テーマ:
人権・平和 、 その他
団体名:
聡子の部屋

趣旨

近代日本の優生学

主要項目

開催日

2026年1月8日(木)


19:00-21:00

地域

台東区

場所

浅草・田原町Readin’ Writin’ BOOK STORE

申込み方法・備考

https://peatix.com/sales/event/4740467/tickets

内容

概要:相模原事件は、施設入所者の社会的有用性の欠如を理由として、その殺害を正当化し、しかも犠牲者が大量だった点に特色がある。一方、20世紀前半の近代の優生学は、遺伝学の知見を応用し、遺伝性の障害をもつ人の誕生をあらかじめ防ごうとするものである。だから、相模原事件との共通性を指摘するなら、根底に「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だから消去する」という発想がある、ということだろう(優生思想と言う)。

実は、近代以前、中世社会においても、社会的有用性に欠ける人はそれと把握され、時として重荷だと考えられた。つまりこの認識自体は一定程度普遍的である。だから、優生学の特徴は、社会的有用性に欠ける人を重荷としたことではなくて、誕生前に「消去する」という発想の実践にある。この歴史認識は妥当か。また、現代の生殖技術を用いた障害児の誕生の回避は、法や政治権力の規定によるものではなく、カップルの自己決定としてなされている。それは、近代の優生学の延長上に位置づけられるのか、それともその間に断絶があるのか。さらに、現在われわれは、「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だ」けれども工夫して共存する社会から、「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だから消去する」社会への転換の真っただ中にいるのか、それともそうではないのか。皆さんとともに考えたい。

この情報に関するお問い合わせ

『聡子の部屋』

住所: 〒111-0042 東京都台東区寿2丁目4-7

浅草・田原町Readin’ Writin’ BOOK STORE

メール:satoko.nagayama.room@gmail.com

TEL:03-6321-7798

担当:落合博

団体紹介
団体名称 : 聡子の部屋
「聡子の部屋」とは?
ジェンダー、外国人差別、排外主義、セクシャル・マイノリティ、原発、基地、オリンピックなど、いま日本社会はさまざまな問題を抱えています。
この状況を私たちはどう受け止め、変えていくために、どんな行動をとればいいのでしょうか?
この連続イベントでは、幅広い交友関係を持つ社会学者の梁・永山聡子さんが、いま会いたい人たちをゲストに招き、現在の取り組みや今後について迫ります。

東京・田原町にある書店「Readin’Writin’ BOOKSTORE」で月1回開催します。途中の回だけの参加も大歓迎です。

公式HP https://www.satokonoheya.com Twitter https://twitter.com/Satoko_no_heya Fecebook https://www.facebook.com/satokonoheyaroom