立教大学社会福祉研究所が主催する無料上映会です。上映後は坂上香監督と元保護司・中澤照子氏をゲストにお迎えし、日本初となる刑務所内での長期撮影を経て完成したこの映画について語り合っていただきます。
2026年11月28日(土)
13時半開場、14時開演、17時半終演予定
豊島区
立教大学池袋キャンパス 9号館大教室
学生、一般
事前申込制、定員150名
※先着順に受け付けし、定員に達し次第申込受付を締め切ります
右のURLよりお申し込みください → https://s.rikkyo.ac.jp/6czqkmes
『プリズン・サークル』は、日本の刑務所で初めて長期撮影を行ったドキュメンタリー作品である。島根あさひ社会復帰促進センターにおける、受刑者同士の対話を基盤とした「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」の実践を2年間にわたって撮影。受刑者たちが、自らの犯した罪やその背景にある経験・感情と向き合い、対話を通じて新たな価値観や生き方を模索する姿を描き出した。
本作品では、主人公として4名の若者がクローズアップされる。そのなかの1人は自分の犯した罪を「罪」として認識できないでいた。しかし、彼はTCでの時間を通して、被害者の存在に思いを至らせるようになる。 TCには自分のことを語れば、まっすぐに目を見て受け止めてくれる人がいる。だから、自分も相手の声に耳を傾けようと思える。こうした対話を重ねるなかで、彼は自分自身が「人間」であったことを思い出し、また被害者も同じく「人間」であったことに気づいたのではないか。
このようにTCを通して変容していく過程を見ていると、プログラムの外側にある刑務所の日常が異様なものとして迫ってくる。とりわけ受刑者が番号で呼ばれ、大きく返事をしながら次々と立ち上がる点呼の場面では、同じ「人間」が管理する側と管理される側に分けられていることに、強烈な異和を覚える。
これは「犯罪者」や「受刑者」という「一部の特殊な人たちの物語」ではない。
こうした根源的な問いを、私たちに投げかけてくる。作品とトークを通して、自分自身の問いを見つけていただきたい。
立教大学 社会福祉研究所
r-fukushi@rikkyo.ac.jp