急増する孤独死は人ごとではない!Part3
~コロナで進んだデジタル化
孤独・孤立と高齢者のつながりつくり~
分科会 2
コロナ禍によって、孤立が急増しました。集合住宅の単身高齢者の孤立化は、日本全国の問題となっています。ICT化が進む中、単身高齢者は取り残されないでしょうか?そこで今回は、①時代の変化に伴う現在の孤独・孤立とおひとり様文化のメカニズム(専門家による解説)、②集合住宅自治会による住民同士の支え合い、③行政の高齢者へのデジタルデバイド施策とその実態など3つの切り口で孤独・孤立への対策と施策及び今後の課題と現実について考えます。
日時 : 2月11日(金)16:00~18:00
定員 : オンライン 200人
出演 :
石田光規さん
早稲田大学社会学 教授(ネットワーク論・人間関係論)
河野哲男さん
サンヴェール高槻サンシニア会副会長
竹ノ内英明さん
サンヴェール高槻自主防災会会長
石本有樹さん
CHAIN 株式会社 代表取締役
こんな方におすすめ! :
- 行政
- 社会福祉協議会
- 高齢化が進む集合住宅・自治会
- 町会
出演者紹介 :
石田光規さん
東京都立大学大学院社会科学研究科単位取得退学。博士(社会学)。大妻女子大学専任講師、准教授、早稲田大学文学学術院准教授を経て2016年より現職。孤立やつながりづくりなど、現代社会の人間関係に焦点をあてて研究をしている。著書として『友人の社会史』(晃洋書房、2021年)、『孤立不安社会』(勁草書房、2018年)、『つながりづくりの隘路』(勁草書房、2015年)など多数。2021年11月から内閣官房孤独・孤立対策担当室『孤独・孤立対策の重点計画に関する有識者会議』委員。
日本社会に孤独・孤立にまつわる言説があふれてきたのは、2000年代からです。2021年には孤独・孤立対策担当室が設置され、孤独・孤立対策担当大臣が任命されました。多くの人が孤立・孤独または孤立死の不安に怯えるなか、私たちはどういったことに備え、何を考えてゆくべきでしょうか。これまでの知見をもとに考えてゆきたいと思います。
河野哲男さん
2007年管理組合理事長。2008年から2018年まで自主防災会 書記から情報班長。2009年から2010年まで自治会会長。2015年からサンシニア会副会長。現在、高齢者が暮らしやすい団地を目指して活動中
竹ノ内英明さん
2016年から2018年まで自治会会長。2019年から自主防災会会長。2020年管理組合 副理事長。現在、災害時でも安心安全な団地を目指して活動中
石本有樹さん
NTT西日本、教育I C T機器メーカー、人材派遣ベンチャーにて計15年、営業職として多くの業界を経験。人材派遣会社では営業統括マネージャー兼採用責任者を務める。
派遣会社在職中に「シングルマザーだから」「障がいがあるから」「要介護者がいるから」といった理由で働き口が見つからない多くの不遇を受ける方々と出会い、そういった雇用に関する問題を解決すべく「誰でもできる仕事を創造する」という理念を掲げ2019年1月CHAIN株式会社を設立。
設立当初からNTTドコモと業務提携し、高齢者向けのスマートフォン教室を関西・四国エリアのドコモショップで幅広く実施。ただ使い方を教えるだけの教室ではなく、スマートフォンでできる災害対策や健康管理など、地域の方々が交流を深められる内容で教室を展開。
新型コロナウイルスの影響により長期間の活動自粛を余儀なくされるが、2020年秋より活動を再開。
現在は関西を中心に自治体、UR都市再生機構、住宅供給公社と連携し、福祉会館や大型団地の集会所での定期的な教室の実施など、少しずつ活動の幅を広げていっている。