ボランティア・市民活動情報誌
『ネットワーク』 再出発に向けて
(『ネットワーク』 2015年6・7月号より)
今、わたくしたちボランティア・市民活動を進めていく組織にとって大きな課題は、地域社会の中で、もっともっとこうしたボランティア・市民活動が、日常生活の中に当たり前の活動として根付き、一人ひとりの生き方として定着してほしいという願いを実現するということです。
総務省統計局の調査によると、活動に参加した人々は人口の28.9%となっています*。日本社会でのボランティア・市民活動への参加は、まだまだ少数派と言ってよいでしょう。しかし、ボランティア・市民活動に対して無関心というわけではなく、「機会があれば参加してみたい」「活動に関する情報がすぐに手に入り、それが、自分のニーズに合っていたら参加してみたい」「今は時間がないが、短時間で、すっと気軽に参加できる活動のメニューがあれば参加してみたい」という人々は少なくないと言われています。
本誌を大きくリニューアルすることを決断したきっかけは、こうした人々にもっと身近な情報誌として手に取ってもらい、「うん、ボランティア・市民活動をちょっとやってみようかな」と思っていただける入り口を築きたいと願ってのことでした。
ボランティア・市民活動の垣根を低くして「ちょっと違う」、「自分には関係ない」という苦手意識を取り除き、「面白いかもしれない、ちょっと覗いてみようか」と思っていただける広報誌に生まれ変われたらと願って再出発を試みています。
是非、手に取ってくださった皆様のお声を寄せてください。そして皆様と共に歩むネットワークに育てていただきたいと願っております。
東京ボランティア・市民活動センター 所長
※2000年10月~13年10月に何らかのボランティアを行った人で、10歳以上の人口の占める割合 (行動者率)。
山崎美貴子×渡戸一郎 座談会 「ネットワークが大切にしてきたものとは」
(『ネットワーク』 2015年4・5月号より)