地域で子育てを支える

親が子育てをすることの情報はどうやって手にはいるの?子育てをしている親と子の居場所となるような場所は?緊急に子どもを預けなければならなくなってしまったときには、どこに預けにいけばいいの?

中村敬教授(大正大学人間学部人間福祉学科)、子育て中の当事者の方をお招きしています。

地域で子どもを育てていくにはどうすればいいのか一緒に考えましょう。


開催目的

子育ては地域で行われるもの。地域で子育てを支えるとはどのようなことか。どのような支えが必要なのか。どのような支えが望まれるのか。子育ては子どもが成人すれば完了するものではない。親子という関係が不滅である以上、永遠に続くものであろう。また、子どももさまざまな問題を抱えることがあり、多くの普通の子どもたちと少数の問題を抱えた子どもたちすべてが、何ら排除されることなく、受け入れられる地域社会が必要であろう。今回は、地域で活動している小さく産まれた子どもと親のグループである「すくすくフォローグループ」のメンバーから2人の母親と、このグループのアドバイザーが出演し、地域で子育てを支えていく仕組みについて、みんなで考えてみたいと思う。


要 旨

子育てを巡る問題は多岐にわたり、子育て支援は地域の子育て家庭すべてを包含し、平等に行われなければならない。また、主役は子育てをしている家庭と子どもであり、決して提供する側の理論が先走ってはならない。子育てをしている当事者が何を望んでいるのか、常に虚心坦懐に受け止める必要がある。日本は従来に比べ、子育てに対する社会的サービスが充実してきてはいるが、利用する当事者からみると、必ずしも使いやすいとは言えない。次世代育成支援対策推進法による地域の行動計画策定において、地域の子育て家庭のニーズが質問紙による調査により把握されているが、サービスの谷間にある問題が十分捉えられているとは思えない。

今回は、普通の子どもたちを育てており、地域における子育て支援に関心の高い母親に地域での子育て支援のニーズについて語ってもらい、また、超未熟児という生まれながらに発育発達に不安を抱えた子どもを育てており、多くの子育て家庭の中では、いわゆるマイノリティーに属する母親にさまざまな障壁を乗り越えてきた経験を語ってもらい、地域での子育て支援について、どうあるべきか参加者から広い意見を求めたい。


日時:2月7日(土)10:00~12:00

スケジュール

10:00~10:05 イントロダクション 中村 敬 さん

10:05~10:45 地域で子育てを支える 中村 敬 さん

10:45~11:05 3人の子どもを育てて 平井 愛 さん

11:05~11:25 超未熟児のわが子を育てて 原田晴美 さん

11:30~12:00 討論 司会 中村 敬 さん

会場:飯田橋セントラルプラザ会議室

定員:30名

出演者:

1)中村 敬さん:現在、大正大学人間学部人間福祉学科教授であり、小児科専門医である。「すくすくフォローグループ」の発足当時からのアドバイザーであり、グループ活動にはレギュラーで参加している。主として、子どもたちの健康問題の相談役と子守りを務めている。

2)平井 愛さん:3人の子どもの子育て真っ最中の母親で、現在は休止しているが、地域での子育て支援活動として、情報誌の作成や地域でのグループ活動を牽引している。「すくすくフォローグループ」のメンバーでもある。

3)原田晴美さん:現在、11歳になる男の子を育てている。生まれたときの体重が約600グラムであり、その後の発育発達に不安も抱えながらも前向きに子育てに取り組んでいる。「すくすくフォローグループ」の設立以来のリーダーである。


*参加お申し込みは こちら をクリック!

*保育がありますので、お子様連れの方もぜひご参加ください(要事前申込)。