孤立・孤独が心配な方へ電話で声かけ

ほっとサロン・かふぇカサムシカ（国立市）

　かふぇカサムシカは、いつでも気軽に立ち寄ってゆっくりくつろげるカフェとして、8年半ほど前に国立市でオープンしました。地域の高齢の方をはじめ、小中学生や子連れなど、幅広い顔ぶれがありつつも、時間をかけて一人ひとりと親密な関係が生まれています。「カサ」=家「ムシカ」=音楽という名のとおり、サークルや教室の皆さんが奏でる音楽が時おり聞こえてくる、あたたかい空間です。

新型コロナウイルスの中では、先の見通しがたたない中、「『だめなのは今だけで、もう少し時間がたてば大丈夫になる』という保障はない」と考え、できる限りの感染対策や時間の短縮をしつつ、現在もカフェをひらき、居場所を求める方が立ち寄れる場作りをしています。
公共の場がどこも閉まっているため、以前よりも足しげく通うようになった常連の利用者さんもいる一方、持病のある高齢の利用者さんは、感染リスクを考え、家に閉じこもっている状況が続いています。また、つい１年ほど前から独り身になったばかりで居場所の利用者になっていた方も、この新型コロナウイルスの影響で姿が見えなくなり、孤独感が強まっているのではないか、という心配がありました。
そこで、そんな方々数名に対し、お電話で「体調どうですか？」「どう過ごされてますか？」と声かけをしました。お電話では「ありがとう、ありがとう」と、とても喜んでいただくことができました。
（2020/5/15 取材）




←参考事例集　に戻る