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つながりを確かめ合うための電話を全員に

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若年性認知症家族会・彩星(ほし)の会(新宿区)


画像1.jpg彩星(ほし)の会は、65歳未満で発症する認知症ご本人と家族介護者が平穏に暮らせることを目的として2001年に創立され、来年で20年目になります。

人との接触を自粛する生活で、誰ともつながらずに不安な毎日を過ごされているだろうと心配した代表の森さんは、賛助会員を含め180人を超える方に3日間かけて直接電話をしました。他の事務局メンバーは会とは別の仕事を持っているということもあり、一人で対応されたそうですが、多くの方が在宅されていて、ほぼ全員に連絡がついたそうです。初めの一言は「このような時期ですので、お元気ですかのお伺いの電話です」とし、なるべく5分以内を心がけました。また、女性の会員も多いため、男性である森さんからの電話に不信感を持つことがないように、会の名称をきちんと名乗るようにしていたそうですが、最初の10名程に電話した際に「彩星(ほし)の会」だけではピンとこない方がいることに気づき、「若年性認知症家族会の」と伝えたところ、スムーズに話が進んだとのことでした。電話を受けた皆さんは「忘れないでいてくれてうれしかった」「ありがとう」と口をそろえて感謝の言葉をくださったです。

全員への電話は今回初めての試みでしたが、6月に2回目を予定しているそうです。現在も、新宿事務所での電話相談日を週に1回設けて、疲れとともに寂しい心境で過ごす若年性認知症の方や家族介護者の皆さんに「一人で悩まないで」「一緒にこの困難を乗り切りましょう」と呼びかけています。
(2020/5/27取材)


【若年性認知症家族会・彩星の会(ほしの会)】
http://hoshinokai.org/
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-9-4 中公ビル御苑グリーンハイツ605
TEL:03-5919-4185  FAX:03-6380-5100
E-mail:hoshinokai@beach.ocn.ne.jp

「あれほど喜んでいただき、電話させていただいた自分の方が幸せです!」とおっしゃる森さんはマンションの役員もされていて、ひとり暮らしの住民にも同じような電話をして、喜んでいただいたそうです。その温かい人柄と行動力で、色々な場面でつながりを生み出しているように感じました。

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