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株式会社 縁の木

株式会社 縁の木は2014年2月に設立し、5月に珈琲豆焙煎事業を開始した、まだまだかけだしの企業です。
設立のきっかけは、代表である私の次男が「知的障害を伴う自閉症」と診断を受けた同時期に母が脳内出血で急死し、「親亡き後の知的障害者の働ける場所」を作りたいと考えたことでした。知的障害者が強みとして持っている傾向がある、繰り返し作業の正確性、イレギュラーを嫌う性質、突出した記憶力など、彼らがそれぞれの得意を生かして職業を選べる、そんな社会の実現に向けて、自分のできることから少しずつ、日々模索しながら店を運営しています。
縁の木の珈琲はそのつど小さな焙煎機で少しずつ焙煎を行うため、いつも新鮮で、小さな単位でもオリジナルブレンドを作成可能です。生産地も無農薬有機栽培をしているところや、内戦・災害からの復興などのために、珈琲豆の適正価格での仕入れが支援につながる地域を選び、豆の品質とフェアトレードを両立しています。

現在、縁の木では2つの方法で、障害のある方との連携を行っています。
1つ目は、卸売りと仕入れ――ビジネスの関係です。 全国にはクッキーやパン、ケーキを作る福祉作業所が多く存在していますが、その商品が「障害者が作ったから」ではなく、美味しさやパッケージセンスといった品質で脚光を浴びることはなかなか少ない実情があります。縁の木では、企業が持つ「SDGsやCSRの理念にのっとった活動方針で生産者支援、障害者支援を行いたい。」という要望をヒアリングし、福祉作業所との仲立ちを行いながら、詰め合わせ商品やノベルティをオリジナルで作り上げます。一方で福祉作業所側でのカフェ立ち上げの支援やお菓子と併せて購入いただくオリジナルブレンド開発をお手伝いし、福祉作業所の売り上げ増を目指しています。現在では東京だけではなく、埼玉、神奈川、栃木、石川、奈良など、全国で少しずつ連携の輪を広げています。

2つ目は就労移行支援センターとの連携による、施設外就労訓練の受け入れです。長く引きこもりだった方や、発達障害の診断を受けて休職し時間が経ってしまった方などを施設外の訓練場所として受け入れ、仕事の訓練をしていただいています。契約後、本人合意の上でセンターのスタッフの方と個別支援計画の共有をいただいて、ご本人に必要なスキルや、自信を持ってもらいたいところ、ご自身に把握してもらいたい苦手なことなどを話し合い、それぞれの特性と目的にあった仕事の練習を行っていきます。
給料を得て生活するための事前訓練として、センター内での研修とは少し違った体験をしていただけるよう心掛けています。

縁の木では今後も上記の2つの取り組みを行いつつ、ゆくゆくは障害者が可能な作業を福祉作業所に委託する取り組みと、正社員・パートという形での障害者雇用を実現していきたいと考えています。


株式会社 縁の木:http://en-no-ki.com/info//

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