シミックホールディングス株式会社

2017年4月、シミックグループの新入社員232名は、グループ全社共通研修として実施される3週間の研修プログラムのうち、合宿として4泊5日を山梨県北杜市で過ごし、そのうちの1日を市内各地、延べ50箇所に分かれてボランティア研修を行いました。
彼らの研修は、まず事前に施設を知ること、下調べからはじまりました。それにより彼らなりの仮説をたて、個人目標を立てます。「菜の花」で研修するチームの目標は、「心から人の話を聞く」そして個人目標は「笑顔で過ごす」でした。
障がい者は、単なる一人の人。つまり障がいという個性をたまたまもっているだけで「そこを間違えるとダメだ」という共通理解のもと、一日がスタートしました。
1.施設のようす
「菜の花」は身体障がい者施設として、若い女性から年配の男性まで、障がいの程度も軽度から重度まで色々な方がいらっしゃいました。 ここはとてもオープンな雰囲気の施設で、朝のカンファレンスでは、職員さんから施設のことや、障がいというものがどういうことなのかをわかってほしいという、温かな想いが伝わってきました。
2.なにをしたか
職員さんからの指示のもと、食事の介助サポートや、みまもり、お話相手や、一緒にお花見散歩と、様々なお手伝いをさせていただきました。最初は意識的であった、「笑顔で過ごすこと」や「心から人の話を聞く」といったことは、いつの間にか利用者さんのおかげでまったく意識することなく、むしろ自然にそうなっていました。小雪がちらつく中、車椅子を押しながらとりとめのないお話をして、お花見に行った事はとても素敵な思い出です。
2.気づき
一日が終わった頃には、なぜこの会社に入ったのか→"薬の開発を通じて人の役に立ちたい"という初心を思い出すことができ、これからもその気持ちを大事にしていきたいと強く思いました。
4.いま
ボランティア研修から半年が過ぎ、仕事などで迷ったとき、ふと、あの時の「菜の花」で経験したことは「ゆるぎないもの」として私の心の中の大事な場所にあります。
利用者さんからいただいた魚の絵は今でも大切な宝物です。
トレーナの視点
彼らみなボランティア研修に行く前は、緊張していましたが、途中様子を見に行くと、笑顔がキラキラしていたのが非常に印象的でした。正直なところ、新入社員がボランティアとしてうまくコミュニケーションをとれるのか心配しておりましたが、まったくの杞憂でした。 研修中、朝よりも夕方の方が元気になっていたプログラムはこの研修のみでしたが(笑)得たものは非常に大きかったと思います。
シミックホールディングス株式会社: https://www.cmicgroup.com/