株式会社ファンケル


わたしたちファンケルグループは、「地域とハンディキャップ」をテーマとして、社会活動方針を制定し、活動を展開しています。その活動の原点は、日本初の重度・重複障がい児・者の通所施設として法人認可を受けた、社会福祉法人「訪問の家」(横浜市)との出会いです。1987年に、ファンケル創業者の池森賢二が同法人の施設を見学したことがきっかけとなり、交流が始まりました。当初は池森が個人的に寄附を行っていましたが、活動の輪は次第に会社全体に広がり、現在は、社会貢献活動が会社の行動姿勢のひとつにもなっています。
「訪問の家」への活動協力として、毎年秋に開催されているバザーへの協力があります。ファンケルグループでは、事前に従業員よりバザー品やハンドメイド品を集め、提供するほか、バザー前日の会場設営から、当日の模擬店での販売や片付けを、新入社員からベテランの従業員、OB、OGまでが手伝っています。 また、1989 年から始まった「訪問の家とのお食事会」は、同施設の通所者やご家族、職員の皆さんをお招きし、食事を囲みながら会話を楽しむ会で、毎年「訪問の家」の皆さんに心待ちにしていただいています。このような活動を通じて、「訪問の家」との交流は、お互いの理解や信頼関係を深める、貴重な機会ともなっています。
その他の活動として、1988年から地域住民の方へセミナー(メイク/健康/身だしなみ)を、ご要望に応じて無料で開催しています。 その中で特に開催数が多いのが、ハンディキャップがある子どもたちが通う「特別支援学校」の高校生に向けた「~自立を目指す~社会人になる前の身だしなみセミナー」です。(2010年~2016年度末迄の累計で362回開催。)このセミナーは特徴が2つあります。1つは、受け身の講義型セミナーではなく、参加者に「自分で実践して習得してもらう」セミナー形式にしていることです。障がいの度合いにより(肢体・知的障がい等)、できるレベルに合わせて、実践してもらっています。2つ目は、セミナー講師を、全てファンケルグループの各組織に所属する従業員が行っていることです。会社全体で、この取り組みを支えています。
このセミナーは、リピートの依頼もいただくほどで、「今回学んだことで社会の一員になるという自信が持てました」「身だしなみを整えて、卒業後も頑張っていきます!」などの嬉しい感想も多くいただいています。 ファンケルではこれからも、経営理念「もっと何かできるはず」を念頭に地域とのつながり、障がいのある方々との交流を大切に、共に成長する企業をめざしてまいります。
FANCL:https://www.fancl.jp/index.html
社会福祉法人 訪問の家:https://www.houmon-no-ie.or.jp/