グラクソ・スミスクライン株式会社

グラクソ・スミスクライン株式会社(以下、GSK)では、「認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク」が主催するサマーキャンプ「がんばれ共和国」に社員がボランティアとして参加しています。
「がんばれ共和国」は、難病や障がいのある子ども達とそのご家族を対象とした2泊3日のキャンプで、医療スタッフのバックアップのもと、大自然で遊ぶ喜び、歌う楽しみ、そして友だちとの触れ合いなど、全国のキャンプ地で子ども達とご家族が非日常を楽しみます。
この活動は社員からの「難病の患者さんの支援をしたい」「子どもたちの支援をしたい」という、社会貢献のアイデアを基にスタートしました。社員ボランティアの募集や難病のこども支援全国ネットワークとの連携は、有志の社員によるチームで運営されています。
2012年より毎年GSK社員がボランティアとして参加しており、2018年は合計48名の社員が子どもたちの付き添いやイベントのお手伝いをしました。難病の子ども達やご家族との触れ合いを通じて「患者さん中心」という私たちが大切にしている価値観を見つめなおす大切な機会となっています。
参加した社員から、「はじめ難病のお子さんやご家族に対してどこまで踏み込んで接していいかわからず戸惑いがあった」という声を聞くことがあります。しかし、不安や疑問を抱え込まずコミュニケーションを取ることでそれが解消されていったり、「難病の子ども達は、こちらの意図や感情はあまり伝わらないのではないか」という不安も、共に過ごす中で「子ども達はこちらの感情や表情の変化にすごく敏感」であることに気づき、たくさん話し、触れ合い、一緒に笑いながら、言葉は上手く交わせなくとも、自然に消えていったという経験を得られる社員も多くいます。
GSKは医薬品の研究開発や医療関係者への情報提供を通じて、人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義としています。「医薬品を届ける患者さんだけでなく、患者さんのご家族にも笑顔になってもらいたい」という思いで業務に取り組んでいる社員からは、このキャンプで自分の想像をはるかに超える"病気の子を持つご家族の大変さ"を肌で感じ、患者さんやご家族の立場に立つ事の難しさを痛感したという報告がありました。しかし、自分が患者さんやご家族について想像できることは限界があるという事が分かったことで、今後もっともっと患者さんやご家族に寄り添っていきたいと意識が変わったと言います。そして、医療関係者との対話を通して、より多くの患者さんの声に耳を傾け、今まで以上に「患者さん中心」の活動を行うように変化できたと語っています。
多様な立場を理解しようとすることで、コミュニケーションや学ぶことの大切さを再認識し、それによって得られる経験が、より質の高い患者さんへの貢献へとつながっています。様々な取り組みを通じI&Dを推進しているGSKにおいて、このサマーキャンプ「がんばれ共和国」でのボランティアは、社員が常に成長し続けるための大切な活動の一つとなっています。
グラクソ・スミスクライン株式会社:https://jp.gsk.com/jp/responsibility/