株式会社エフピコ

フロアホッケー活動を通じたインクルージョン
株式会社エフピコ(簡易食品容器(発泡食品トレー・透明容器)製造業)における障がい者雇用は、1986年から始まりました。以来、障がいのある従業員は、(1)発泡食品トレー・透明容器製造、(2)トレー to トレーのエフピコ方式のリサイクルシステムの心臓部である使用済トレー・容器の選別というエフピコグループの基幹業務で戦力として活躍しています。障がい種別は約9割が知的障がい、障がいの程度は約四分の三が重度です。障がいのある従業員を主力とする事業所は、全国で18か所となっています。
エフピコでは、障がいのある従業員の雇用を展開する中で、2010年から、同じ企業グループで働く者同士が障がいの有無を超えて交流することを目的として、フロアホッケー活動に積極的に取り組んでいます。フロアホッケーとは、スペシャルオリンピックスの冬季競技の一つで、北米で人気のアイスホッケーとリンゲッティという2つの競技をもとに作られたフロア(体育館)で行う競技です。障がいの有無、年齢、性別に関わらず楽しめるように、補欠はおらず全員参加で、ルールや道具にも配慮がされています。昨日の自分に克つことが大きな目標です。このように、フロアホッケーは、一人ひとりのありのままを認め合い、誰もがいきいきと活動する"インクルージョン"を具体化したユニバーサルスポーツです。
全国の拠点では、概ね月1回程度地元の体育館を借りて休日に集まり、日常業務で関わることが少なくとも、フロアホッケー活動においては、同じ社員、同じアスリートとして練習に参加し、ともに汗を流しています。練習の成果は、特定非営利活動法人日本フロアホッケー連盟が主催・主管する全国6か所の大会で発揮しています。
これらの大会のうち、エフピコ杯全日本フロアホッケー競技大会、ユニバーサルフロアホッケー中国四国大会~エフピコ杯~の2大会は、エフピコがメインスポンサーとなって開催する大会であり、エフピコグループは、チームとして参加するだけではなく、社員がボランティアスタッフとして大会の運営にも深く関わっています。
アスリートとして、運営スタッフとして、フロアホッケー活動に多くの社員が取り組むことにより、障がいの有無を超えたコミュニケーションが活発化し、相互理解が進んでいることを実感しています。
今後とも、『チーム全員参加』スポーツのフロアホッケーを通じて、障がいの有無に関わらない交流の場を社内外に広げ、インクルージョンを目指した活動を推進していきたいと考えています。
株式会社エフピコ:http://www.fpco.jp/