障害のある人たちの音楽隊が地域とのつながりを作り（2018年度）

社会福祉法人 武蔵野会 リアン文京　×　D&Iプロボノチーム

リアン文京は、文京区にある社会福祉法人武蔵野会が運営する障害者支援施設です。「絆社会の実現を目指す」というチームミッションのもと、今年は障害のある方ともっと地域へ出かけて行き、つながりの輪を作って行こうと考え、「クレ・デ・リアン！（さあ、つながろう！）」というプログラムを企画。この企画を９月５日に東京ボランティア・市民活動センターが開催したD&Iセミナーでプレゼンし、見事協働プログラムとして選考されました。そして、セミナーに参加された2名の企業の方が、プロボノとしてその後の実施に協力してくれました。

「クレ・デ・リアン！さあ、つながろう！）」というプログラムは、障害のある人たちが、地域の学校や団体、企業に出かけていき、オリジナルソングなどを一緒に歌いながら交流するという内容です。実施先としては、地域のサロンや保育園、商店街などへの訪問は多数決まっていましたが、企業への訪問は数社という状況でした。この活動をどのように広報展開し、他の企業にどう広げていくのかを考え、提案するというのがプロボノチームのミッションでした。

プロボノチームは、メールでのやりとりを中心に数回の施設での打合せを通じて、実際のプログラムの様子や広報ツールを確認。つながりを作ることの目的、ゴールは何か、企業にとってのメリット等を明確にすること、企業の求めていることを研究する、自分たちの強みを考える、SNSでの発信の工夫、イベントの告知方法等についてアドバイスしました。

今後の企業に向けた戦略として、リアン文京では障害のある方がつくる美味しいパンも販売しているので、音楽だけでなくパンの販売を絡めた方が企業としては取り入れやすいというアドバイスから「パンの販売に絡めた戦略」と、東京オリ・パラに向けて企業が障害について学べる機会にもなるとよいというアドバイスから「アダプテッドスポーツ（※）と絡めた戦略」を考え、地域の企業とのつながりをつくるため動き出しています。（※障害者や子ども、高齢者など様々な人が楽しめるスポーツ）