協働プログラム in新宿報告(2017年度)
新宿プログラム「見えない世界を体験しよう!」を開催しました!
2018年3月7日(水)「見えない世界を体験しよう!」をテーマに、協働プログラムin 新宿を(株)アクトコール会議室にて開催しました。当日は、企業や障害関係団体等の方々39名にご参加いただきました。
セミナーの冒頭、東京視覚障害者支援センター所長の長岡さんより、「視覚障害について知ろう!」というテーマでミニ講義が行われました。視覚障害による二大不自由が「移動」 と「読み書き」であり、その大きな要因が視力や視野の低下による情報障害にあること、そして、その情報障害を音や触覚などでどのように解決できるかをご説明いただきました。
次に、(株)アクトコールの木暮さんと社員の皆さんによる、アイマスクをしての見えない世界の体験会を実施しました。木暮さんは、糖尿病の合併症で7年前に全盲となり、2014年に(株)アクトコールへ、障害者雇用第1号として入社されています。体験会の内容は、アイマスクを約40分間付けていただき、味覚、嗅覚、触覚、聴覚で、様々な物を判断する体験を行いました。見えない体験の後、木暮さんが実際に使っている読み上げソフトを聞いてみたり、視覚障害のある人への介助のデモンストレーションを行いました。
最後に木暮さんが、「皆さんはアイマスクを取ると、全てが見えるようになりますが、私はずっと見えない世界にいます。ここが皆さんと視覚障害のある人との最大の違いです。」と話されました。
そして、新宿ボランティア・市民活動センターより、新宿区視覚・聴覚障害者交流コーナーや、新宿区の障害関係団体の活動をご紹介いただき、また、NPO法人日本ブラインドサッカー協会の宮島さんより、映像を交えてのブラインドサッカーのご紹介や試合のご案内をいただきました。
また、セミナーの前後にはオプショナル企画として、東京視覚障害者支援センターの職員さんによるマッサージや日本点字図書館の職員さんによる施設や視覚障害のある人が楽しめるオセロゲームやルービックキューブの説明もしていただきました。
参加された企業の方々からは、「情報量が圧倒的に視覚によるものだと理解できた」、「今後自社でセミナーを開催するにあたり、内容や進行が参考になった」等のお声を多数いただいています。


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