(2008年1月22日 / 相談担当 )
1月のききマネ・カフェ「助成を受ける」
- キーワード
- 助成・助成金 、 ゆめ応援ファンド 、 ききマネカフェ 、 資金 、 NPO運営

毎月1回、TVACで開かれている小さな交流会「ききマネ・カフェ」。
「ほかの団体はどうしてるの?」「ほかの団体のスタッフと話したい」というNPO/NGOワーカーの声からうまれた交流会です。NPO/NGOの日常業務にまつわるお悩みやコツを持ち寄り、聞き合う会で、毎回10人程度の参加者が集まり、わいわい話し合っています。
1月10日(火)には、「助成を受ける」をテーマに、開催しました。福祉・環境・情報活用分野のNPO/NGOで活動する8人が参加しました。
まずはじめに「助成」にまつわる疑問、質問をみんなで出し合い、その後、参加者どうしで経験談、実践事例、アドバイスなどを話し合いました。
助成はどれくらいの倍率?受からない団体もある?
助成団体によって倍率はそれぞれで、申請後審査があり、助成されるかどうかが決定されます。
助成団体によっては書類審査の他にプレゼンテーションがある場合も。
助成金のみに依存している団体や申請書の不備などでも助成に受からない場合がある。
書類は何度も見返して、コピーは必ずとっておくこと。
郵送の際には配達記録郵便や宅配便などで送ると安心。
助成団体に重複して応募してもいいの?
重複して応募することは可能だが、同一事業に重複して助成決定した場合は助成団体に問い合わせることが必要。
助成額がその事業予算の一部の場合は重複して助成金を受けることが可能な場合もある。いずれにしても助成団体に相談してみることがおすすめ。
提出書類の書き方
申請する助成団体規定の用紙や様式をウェブサイトなどから入手して記載する。記入欄に「別紙参照」とのみするのはNG。
以前申請書を書いたときに助成団体から「活動内容がわかりにくい」「字が読めない」といわれた。
申請書類を書くのは手間だけど、自分たちの団体の活動内容やミッション、事業内容などをまとめることで見直す機会になった。要約したものを常に準備しておく必要性を感じた。一度書くとその後も応用して使えて便利。
申請する事業の「NPOの独自性」「先駆性(企業、行政、他団体がしていない事業)」「社会にいかに必要とされているか」ということをアピールする。
事業の実績は信頼性、申請事業の実現性につながるので、過去の事業報告、新聞などメディアに掲載された記事なども準備し、申請時に添付している。

団体として申請を決める経緯は?
会議を開き1年間の申請スケジュールや担当者を決める。助成全体の担当者を決める方法もあるが、1人の人に負担がかかりすぎる場合も。
団体全体で合意して助成申請をしないと助成されたものの事業が遂行できない、などのトラブルに発展することも。団体内のコミュニケーションが大切。
助成情報の収集、チェックはどこで?
助成ガイドブック(東京ボランティア・市民活動センター刊)
http://www.tvac.or.jp/di/10296.html
助成金応募ガイド(助成財団センター刊)
ボラ市民ウェブ (東京ボランティア・市民活動センター)
NPOWEB(シーズ=市民活動を支える制度をつくる会)
環境らしんばん(地球環境パートナーシッププラザ)
地区のボランティアセンターだより
参加者から感想を一言づつ発表し、閉会となりました。
詳しい話をたくさん聞けて本当によかった。
団体として活動とその共有、目的をはっきりとさせたい。
団体のファンになっていただくことを大切にします。
やる気がでました。みなさんのお話も聞けて心強い同志がいる、と感じました。いろいろあるでしょうがメゲずにアタックしていきます。
熱意をもって、愛情こめて助成申請書をひとつひとつ書きます。
ききマネカフェは毎月1回行われています。ご参加お待ちしています。