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(2009年6月5日 / TVAC )

TVACレポート

トーキョー協働空間見学ツアー開催レポート!
PART1:地域の寄り合い所また明日@東小金井

キーワード
協働空間 、 地域 、 高齢者 、 子ども

※この情報は掲載期限を過ぎたものです。

画像アパートの一階部分を横につなげた長屋風の概観。ウッドデッキも素敵。

ボランティアやNPOがつくる、まちの中で人びとが集い、ふれあい、つながる場所。

東京ボランティア・市民活動センターでは、こうした場所・拠点を『協働空間』と呼んでいます。

そして昨年度からは「素敵な協働空間の現場をみんなで見に行こう!」と呼びかけて、都内各所の協働空間を訪ねる見学ツアーをはじめました。

これまで訪ねた協働空間は以下の通りです。


①読書空間みかも

②つくりっこの家

③地域の寄り合い所また明日

(訪問順)


今回は、東小金井にある「地域の寄り合い所また明日」の見学ツアーをレポートします。

画像中に入るとこんな感じ。細長ーい空間はひとつにつなぐもよし、ふすまで分けてもよしと変幻自在

「また明日」さんは、地域の寄り合い所また明日は、介護保険事業による高齢者支援、子育て支援、地域福祉の3つの事業を行うNPO法人です。アパートの1階5戸分の壁を取り払った、長屋のようなユニークな造りの拠点で、子どもと高齢者、そして地域のいろんな人が集まって一日を過ごしています


代表の森田真希さんは、「子どもがいることで高齢者は元気になる。子どもたちも優しくなる。そしてそういう姿から、私たちも多くのことを学ぶことができる」といいます。


また明日は子どもと高齢者のためだけの空間ではありません。障害を持つ人、子育て中のお母さん、地域の人たち。いろんな人たちが気軽に立ち寄って、肩の力を抜いてホッとできる場所です。


あまり細かいスケジュールやプログラムはありません。子どもとお年寄りがずっと一緒にいるわけでもありません。同じ空間のなかで、子どもは子ども、お年寄りはお年寄りでそれぞれのリズムで過ごし、合間合間にごく自然なふれあいがある。その感じがなんともいえず心地よいのです。


こうした不思議な空間を何気なく生みだし、支えているのは森田さんご夫妻のソーシャルワーカー、ケアワーカー、そしてコミュニティワーカーとしての高い専門性であると感じました。


ツアー参加者の感想

画像今日のおやつは初物のスイカ!みんなで一緒に食べる姿はまさに大家族!

画像子どもたちが家に帰る高齢者をお見送り「ばいばーい、また明日ねー」

「生活」を感じる建物と内装で、畳のお部屋に座るとほっとくつろいでしまいました。「人と人とが協働する空間」というのは、人々の日々の暮らしの営みの中のひとつとして、融け込むようにあると、集う人たちにとっても、地域の人たちにとっても、行きやすい空間になるのかなと思いました。


森田さんは「その人をまるごと受け入れている」とおっしゃっていました。人を年齢や障がい、介護度などで区分することなく、支えあう組織を、仲間と共に、じっくりと時間をかけて作り、実践していらっしゃることが、円滑な運営につながっているのではないかと感じました。


ご高齢者と子どもたち、犬、タコ(*注)、そこで働いているスタッフ、森田ご夫妻、汗をかいて人のために働くという姿にとても共感し心が洗われるような経験をさせていただき感謝しております。ありがとうございました。

(注・・・見学にうかがったときは水槽にタコがいたのですが、このタコさんは先日天国に旅立たれたそうです。ご冥福をお祈りします:TVAC)


協働空間のおもしろさとすごさは行ってみないと分かりません。

東京ボランティア・市民活動センターでは、引き続き都内の協働空間をめぐる見学ツアーを順次開催していきます。

現場を見ることで、あなたのまちの協働空間づくりのヒントがきっとたくさん見つかります。

ぜひご参加下さい。


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