(2011年12月27日 / 都民ボランティア担当 )
「私のボランティア元年を振り返る会」開催レポート
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- 東日本大震災 、 都民ボランティア 、 ボランティア元年 、 災害ボランティア
2011年12月18日に開催した「私のボランティア元年を振り返る会」の様子をレポートします。この会は、被災地でのボランティア活動で芽生えた気持ちを分かち合うことを目的とし、現在の被災地支援活動の情報共有と、今回の経験を今後どのように生かせるかを話し合いました。
はじめに、今日は何かを決める場ではないことを確認し、「積極的に参加しよう」「楽しもう」「他の人の意見を聞こう」「否定しない」「話したことはこの場限り」というルールで会を進行しました。なぞかけのアイスブレイクや、お茶とお菓子で、それぞれが心に抱えている気持ちを素直に吐き出せるよう、なごやかな雰囲気づくりにつとめました。
まずはワークシートを使って、改めて3月11日を振り返るところから始め、続いて「災害ボランティア活動に参加しての気づき」というテーマで話し合いました。上がってきた意見を紹介します。
東京ボランティア・市民活動センター所長の山崎より、「悲しい場所だからといって悲しい顔をしないで、笑顔でいるということは、私はここにいますよというメッセージ。笑顔は人をつなぐツールなので、ぜひボランティアのみなさんも笑顔でいてほしい」というコメントがありました。
休憩をはさみ、現在のみなさんの活動について、情報共有の時間を設けました。ここでは都民ボランティアOB団体ToVRの紹介、被災地応援グッズ販売、南三陸わかめ漁業支援の紹介、東京でできる活動として写真洗浄プロジェクトが紹介されました。また、周りでボランティアに行くのは敷居が高いと感じている人には、観光を進めてみてはと、東北の観光名所紹介がありました。
後半は「今回の経験を今後どのように生かせるか?」というテーマで、グループワークを行いました。継続支援はもとより、被災地で学んだことを無駄にせず、東京での震災に備えよう、ボランティア同士のつながりを生かそうという意見が、話し合いの大きなテーマになっていたようでした。
東京で開催する会で「地域」というキーワードはピンと来にくいかと思っていましたが、 地域を意識した話し合いも活発になされて、災害ボランティアから学んだことが、日々の暮らしへ具体的に生かされ始めていることに気づかされました。
「今年は自分にとってボランティア元年だったという人はいますか?」という質問に、参加した半数近くの方が手を挙げました。反対に、豊富なボランティア経験がある参加者も多く参加した会となりました。
閉会後に回収したアンケートでは、「一年の終わりにみんなと気持ちを分かち合えたのは良かった」「まわりに気持ちを共有できる人がいなかったので、このような機会が欲しいとずっと思っていた」「多くの経験者の話が聞けて、参考になった」「もっと突っ込んだ話がしたかった」といった回答が上がってきました。
今後も、被災地支援へ行動を起こした人たちのつながりを大切に、みなさんと情報共有しながら、東京にあるボランティア・市民活動センターとしての取り組みを継続していきたいと思っています。
関連URL 東日本大震災 支援リポート