(2014年3月22日 / TVAC )
2014年度ボランティア・市民活動支援総合基金
「ゆめ応援ファンド」助成 審査結果
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2014年度年ボランティア・市民活動総合基金「ゆめ応援ファンド」助成については、116件の申請があり、審査の結果、新たに18団体に助成が決定しました。加えて2013年度からの助成決定団体のうち、3団体への継続助成(2年目)も決定しました。
今回の募集に際しては、引き続き開発的(新しい)・発展的(広がる・深まる)内容や効果が期待できると評価された申請を優先的に助成対象としました。
見えにくい課題を市民に広く伝え、担い手として育てる取り組み、遠く離れた地域と繋がり、支え合う活動、既存の社会制度やサポートの仕組みにおいて狭間におかれている人たちへの活動などのほか、複数の課題を組み合わせてさまざまなアプローチから課題の解決を目指していく活動、課題の抱える人たちと地域の方々がともに取り組む活動など、様々な人たちのつながりを意識した案件も高く評価されました。
一方で、すでに取り組まれている活動と同様の内容の申請や、事業の維持を目的とした財源補てん・代替的なもの、運営費への充当、記載されている目的に対して具体的な計画や費用の見積りが理解しにくいもの、助成終了後の展開について予定されていないものなどは後順位となりました。
また、本年度は新たに重点助成の対象を設け、募集を行いました。今回のテーマは「家族介護者の会の結成やつどいの実施」でした。地域の中で、介護を行っている家族の情報交換と交流の場は、互いの孤立を防ぎ、支え合っていくきっかけづくりとして各地に広まりつつあります。今後の高齢化社会において大切な市民活動の1つになっていくと考え、審査においても評価を高くしました。会をつくったり、発展させたりする案件や家族介護者の会をサポートするための講座などの申請があり、数団体の助成を決定しました。
配分委員会では小さな団体であっても、会費収入や参加費収入など、自分たち自身で財源を得る努力をしているかどうか、についても注目されました。助成金は、一時的な収入でしかありません。安定的・継続的に団体を運営していくためには、会費や参加費を集めるなどの方法で収入を得ることも一つの方法です。今回の申請の中にも、助成金が得られなかったり、助成が終了した場合も、そういった方法で申請事業が実現可能と思われるものがいくつかありました。助成終了後の事業継続や団体の運営、発展のために、よりよい助成金の活用について考えていただければと思います。
「ゆめ応援ファンド」についてはこちらでご説明しています。
※「ゆめ応援ファンド」に応募したい場合は、このページ最下部にある『「ゆめ応援ファンド」助成金応募受付中!』を参照してください。
(応募期間外には表示されません)
2014年度ボランティア・市民活動支援総合基金「ゆめ応援ファンド」 助成先 21団体
2014年度新規助成分 18団体
*団体名 | *所在地 | *助成内容 | *助成額(円) |
特定非営利活動法人若年認知症交流会小さな旅人たちの会 | 中野区 | 手作業でつながる若年性認知症交流サロン事業(継続助成) | 500,000 |
特定非営利活動法人 ウイズアイ | 清瀬市 | 多文化ボランティア養成講座(保育付7回連続講座) | 271,000 |
PReNIppon(プレニッポン) | 渋谷区 | 東京と被災地の施設の支え合いソーシャルデザイン・プロジェクト | 497,000 |
男性介護者の集い かずらの会 | 小平市 | 男性介護者支援事業 | 92,000 |
”がきんちょ”ファミリー | 足立区 | こども”ど真ん中”プロジェクト(継続助成) | 265,000 |
民間非営利団体マザーハウス | 渋谷区 | マザーハウス・ラブレター・プロジェクト(継続助成) | 500,000 |
伊豆大島コミュニティぼらん | 大島町 | 伊豆大島地域課題を考える集い | 262,000 |
特定非営利活動法人みどり環境ネットワーク! | 練馬区 | 身近なみどりの実験室☆ 〜解き明かそう!植物のヒミツ〜 | 159,000 |
ReBit | 武蔵野市 | LGBT(性的マイノリティ)に関する出張授業の拡充事業 | 331,000 |
地球市民交流会 | 豊島区 | 地球子育て支援隊(仮称) 立ち上げ準備3カ年計画 | 303,000 |
働く女性の全国センター | 台東区 | 相談ファシリテーター養成講座の開催 | 284,000 |
特定非営利活動法人こどものちから | 江東区 | 患者(患児)・兄弟・家族の交流会「焼き芋&バーベキュー」の開催 | 78,000 |
台東区社会教育団体 傾聴研究会 Heart&ハート | 台東区 | “学ぶ、活かす”傾聴〜心の声を聴く、ってどういうこと?〜の開催 | 385,000 |
脳損傷・高次脳機能障害 サークルエコー | 稲城市 | サークルエコー15周年記念 公開シンポジウム 「重度脳損傷者と家族の現在(いま)とこれから(仮)」〜日常生活に支援を要する脳損傷の脳損傷者の暮らしを考える〜 | 426,000 |
温個知新の会 | 江戸川区 | 戦時中疎開70年を記念した講演及びドキメンタル映画(疎開した40万冊の図書)上映会 | 213,000 |
しょーとてんぱー(発達知的障害児余暇活動サークル) | 武蔵野市 | 発達障害児を育てる親/支援者へのサポート事業 | 185,000 |
特定非営利活動法人サポートハウスじょむ | 渋谷区 | 家族介護者の会の結成支援事業〜語り合いと傾聴講座〜 | 196,000 |
五感ぐるぐる かきくけこ | 渋谷区 | 地域の高齢者や子供たち、介護をしている家族みんながイキイキ元気プロジェクト | 165,000 |
2013年度以前からの継続助成分 3団体
*団体名 | *所在地 | *助成内容 | *助成額(円) |
NPO法人 みらくる | 葛飾区 | 自転車タクシーで高齢者等の外出支援と生きがいづくり(継続助成2年目) | 419,000 |
フリースクール多摩川 | 府中市 | 生きづらい子供や家庭を支える地域や社会づくり(継続助成2年目) | 315,000 |
NPO法人 砧・多摩川あそび村 | 世田谷区 | 多摩川をフィールドに、子どもの居場所と人をつなげるネットワークプロジェクト(継続助成2年目) | 472,000 |
配分委員会委員
辻 浩(日本社会事業大学教授)
藤原房子(元日本経済新聞編集委員)
小海博指(東京都共同募金会常務理事)
田中 皓(助成財団センター専務理事)
長沼 豊(学習院大学教授)
岡林秀樹(損保ジャパン記念財団専務理事)
秋田正人(とちぎYMCA)
山崎美貴子(東京ボランティア・市民活動センター所長)