(2016年1月25日 / 岡部沙耶 )
東京災害ボランティアネットワーク・みやけじま「風の家」2015『年末おそうじボランティア』に参加しました
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- 三宅島 、 おそうじボランティア
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2015年12月18日(金)〜20日(日)にかけて行われた、東京災害ボランティアネットワーク・みやけじま「風の家」2015『年末おそうじボランティア』に参加しました。
2000年9月の三宅島・雄山の噴火により、全島民が約4年半以上に渡って避難生活をしていました。
その間、東京ボランティア・市民活動センターは、三宅島社会福祉協議会、東京災害ボランティアネットワーク、東京ハンディキャブ連絡会とともに、三宅島災害・東京ボランティア支援センターとして、島民の自立を支える仕組み作りを目的とした支援活動を行ってきました。
2005年における第一期帰島支援活動終了後、三宅島災害・東京ボランティア支援センターは、40%をはるかに超える高齢化率が予想される今後の三宅島の中で、高齢者の暮らしの支援を目的とする「風の家」を開設することを決定しました。
みやけじま「風の家」は、阿古地区にある日本建築学会の研修所を借り、コミュニティスペースとして開設されています。
「仲良し」と「支えあい」をキーワードに、島民ボランティアの手によって運営されています。
みやけじま「風の家」2015『年末おそうじボランティア』では、1人暮らしをする高齢者の方のご自宅を訪問し、普段手の届かないところをお掃除し、気持ちよく年始を迎えていただこう、というボランティアです。
1日目、ボランティアはグループに別れ、それぞれ別のお家の掃除に向かいました。
1人では難しい窓の掃除や、天井の傘のほこりといったところなどを徹底的に掃除してきました。
また、お掃除に向かったお家では、お家の方とおしゃべりをしたり、お家の方が作ってくださったお料理をいただいたりと、とても温かい交流をすることができました。ボランティアの中には島民の方も多く、三宅島の魅力についてもたくさんお聞きすることができました。
2日目には、またいくつかのグループに別れ、三宅島内を視察に向かいました。
現在も、煙が昇っていく様子を見ることができます。
この地点より先は今も立ち入り禁止区域となっています。
三宅島は、噴火以前は自然が多く、木々も生い茂っていました。
昼でも山の中は薄暗いほどに自然豊かでしたが、火山ガスの影響で刈れてしまいました。
三宅島では、2000年の噴火だけでなく、これまでの噴火の溶岩や、噴火の影響を受けた建物の跡を見ることができます。
みやけじま「風の家」2015年末『おそうじボランティア』に参加し、島での暮らしや、災害を通して見る人との交流の温かさを感じることができました。島だからこそできる地域の方のつながりや支え合い、災害を通してできたつながりがあるのだということを知り、また、私自身も三宅島の方、ボランティアの方とのつながりの中に入ることができたんだなと、とても嬉しい気持ちになりました。
このプログラムを通じて、知り合った三宅島の方からの「災害は大変だったけれど、災害があったことで、こんなにたくさんの方と知り合うことができた。こうしてたくさんの方とつながることができて嬉しい。」という言葉が印象的でした。「一緒にご飯を食べたけれど、元気にしているかな?」「何か困っていないかな」そういった気持ちをもって、三宅島の再興を応援していきたいと思います。