(2016年3月25日 / TVAC )
2016年度ボランティア・市民活動支援総合基金
「ゆめ応援ファンド」助成 選考結果
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- 助成・助成金 、 ゆめ応援ファンド
2016年度年ボランティア・市民活動総合基金「ゆめ応援ファンド」助成については、132件の申請があり、選考の結果、新たに23団体に助成が決定しました。加えて2014年度からの助成決定団体のうち3団体への継続助成(3年目)、2015年度からの助成決定団体のうち1団体への継続助成(2年目)、合計で27団体に助成が決定しました。
今回の募集に際しては、加えて、開発的(新しい)・発展的(広がる・深まる)内容や効果が期待できると評価された申請を優先的に助成対象としました。
互いの地域性を知り、交流を通じて今できることをじっくりと考える場をつくる活動、自らの病気や医療に関する経験を他者に伝え、未来を考えるきっかけをつくる取り組み、障がいをもつ方の家族など身近に関わっている方が抱える課題に寄り添う活動、学生が主体となって活動を展開する子ども食堂など、
見えにくい課題に気づき、市民に広く伝え、ともに考えるきっかけをつくる取り組み、既存のサービスの網の目をくぐりぬけて、狭間におかれている人たちへの活動、様々な人たちや分野のつながりを意識した案件も高く評価されました。
また、本年度も引き続き「当事者グループ・セルフヘルプグループなど、同じ経験や体験のある者同士の会の活動やつどいの実施等」を助成対象の重点にしました。まずは、何かしらの理由で生きづらさを抱える人同士が集まって想いを共有する場の活動や、まだまだ地域の中では小さな声・マイノリティである活動を、互いに支え合いながら社会に向けて大きな声に変えていく活動など、今後ますます大切な市民活動の1つになっていくと考え、選考においても評価を高くしました。この重点テーマに当てはまる活動として申請があったのは28件でした。うち12件に今回助成が決定しています。今年度新規助成団体のうち50%がこの重点テーマの活動に取り組む団体です。
一方で、すでに取り組まれている活動と同様の内容の申請や、事業の維持を目的とした財源補てん・代替的なもの、運営費への充当、記載されている目的に対して具体的な計画や費用の見積りが理解しにくいもの、助成終了後の展開について予定されていないものなどは後順位となりました。また、申請書の枠を大幅に超えているもの、申請事業が複数あるものなど、選考の対象外となる申請もいくつか見られました。
配分委員会では小さな団体であっても、会費収入や参加費収入など、自分たち自身で新しい仲間とつながりながら財源を得る努力をしているかどうか、についても注目されました。助成金は、一時的な収入でしかありません。安定的・継続的に団体を運営していくためには、会費や参加費を集めるなどの方法で収入を得ることも一つの方法です。今回の申請の中にも、助成金が得られなかったり、助成が終了した場合も、そういった方法で申請事業が実現可能と思われるものがいくつかありました。助成金の申請を通じて、助成終了後の事業継続や団体の運営など、発展のためのよりよい助成金の活用について考えていただければと思います。
「ゆめ応援ファンド」についてはこちらでご説明しています。
※「ゆめ応援ファンド」に応募したい場合は、このページ最下部にある『「ゆめ応援ファンド」助成金応募受付中!』を参照してください。
(応募期間外には表示されません)
2016年度ボランティア・市民活動支援総合基金「ゆめ応援ファンド」 助成先 27団体
2016年度新規助成分 23団体
*団体名 | *所在地 | *助成内容 | *助成額 | |
ガイドヘルプボランティア「あい」 | 小平市 | 高齢視覚障がい者の最終生活を考える | ¥101,000 | |
NPO法人患者スピーカーバンク | 文京区 | 病気の経験を「社会に活かす」×「未来に生かす」プロジェクト(継続助成) | ¥310,000 | |
GOEN enen PROJECT | 荒川区 | 当事者による世界に向けたご縁と江戸文化発信イベントの開催 | ¥455,000 | |
アスペルガー・アラウンド | 多摩市 | CADD入門マニュアル作成及び頒布 | ¥351,000 | |
NPO法人フリースクール全国ネットワーク | 北区 | フリースクールの合同文化祭 「フリースクールフェスティバル」 の開催 | ¥336,000 | |
「非行」と向き合う親たちの会(あめあがりの会) | 新宿区 | 「ネット犯罪と子どもたち…」(仮題) シンポジウム&経験交流会の開催 | ¥235,000 | |
ぶどうの木 | 練馬区 | DV被害者の自立のための研修会 「ぶどうの木サロン」 | ¥141,000 | |
チーム☆スカイ | 世田谷区 | 腎臓病・透析患者のためのピアサポート活動の定期開催 | ¥286,000 | |
パフスクール | 小金井市 | 「日本Lばなし」講演録冊子等作成 | ¥376,000 | |
Survivors of Incestuous Abuse(SIAb.) | 港区 | SIAb.Project シンポジウム 2016『当事者の声を生かした支援づくりへ』 | ¥217,000 | |
学生団体 IKEBUKURO TABLE | 神奈川県横浜市 | 学べる 子ども食堂 | ¥120,000 | |
在り合う | 江東区 | 地域つどわーるプロジェクト | ¥304,000 | |
アクア・マルシェ | 三鷹市 | ゆるやか水泳 推進プロジェクト | ¥136,000 | |
輝くママのコミュニティ「himawari」 | 江東区 | ママの活躍する社会の仕組みを作るプロジェクト(継続助成) | ¥270,000 | |
Tokyo Deaf LGBT bond | 三鷹市 | 手話通訳者研修・市民への啓蒙活動 「LGBTを知り、深めよう」 の開催 | ¥128,000 | |
すぎせく 杉並・性的マイノリティ共生の会 | 杉並区 | LGBTs ワークショップ「みんなでおはなししましょう」 | ¥141,000 | |
アンダンテ | 江戸川区 | DV問題を考える「つながれば、力が湧いてくる」 | ¥85,000 | |
ご近所事務局ゼミナール | 港区 | 都市と地方の交流のための「24時間トークカフェ津屋崎」 | ¥124,000 | |
NPO法人I am OKの会 | 練馬区 | 寺子屋SST夏合宿「発達障害児のための合宿プログラムの作成・実施」 | ¥104,000 | |
一般社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 | 中央区 | ギャンブル依存症啓発映像の作成 | ¥396,000 | |
NPO法人全国福祉未来ネットワーク | 渋谷区 | 被虐待児等への学習支援ボランティアの啓発活動とプログラムの開発事業 | ¥130,000 | |
子育て交流ひろば立川おもちゃ図書館ぱれっと | 立川市 | おもちゃ図書館の充実をはかるためのおもちゃの購入及び手作りおもちゃの材料購入 | ¥127,000 | |
ブルーミングネットワーク TEAM | 港区 | 離島の環境を活用した若者の就学就労支援 | ¥212,000 |
2015年度からの継続助成分 1団体
*団体名 | *所在地 | *助成内容 | *助成額 |
フェイスコミュニティー | 大田区 | 若者リワークプログラム | ¥500,000 |
2014年度からの継続助成分 3団体
*団体名 | *所在地 | *助成内容 | *助成額 |
"がきんちょ"ファミリー | 足立区 | こども"ど真ん中"プロジェクト | ¥150,000 |
NPO法人若年認知症交流会小さな旅人たちの会 | 中野区 | 手作業でつながる若年性認知症交流サロン事業 | ¥304,000 |
NPO法人マザーハウス | 墨田区 | マザーハウス・ラブレター・プロジェクト | ¥300,000 |
配分委員会委員
辻 浩(日本社会事業大学教授)
小海博指(東京都共同募金会常務理事)
田中 皓(助成財団センター専務理事)
長沼 豊(学習院大学教授)
岡林秀樹(損保ジャパン記念財団専務理事)
渡辺陽子(東京YWCA 財団管理部 企画課 マネージャー)
中塚範之(朝日新聞社史編修センター)
山崎美貴子(東京ボランティア・市民活動センター所長)