「他団体との契約ってどうしたらいいの?」
「新たな事業を始めるにあたって、関係する法律と注意点は?」
「役員の責任の範囲って?」
「こんな事業を考えているんだけど、NPO法人でできる?」
「定款にある、これの意味って?」
NPO法人・市民活動団体・ボランティアグループ向けの、運営や事業に関する法律相談です。
ご相談は予約制です。
予約に際し、東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)の相談員が相談内容の簡単なお話をうかがいますのでご了承ください。
相談料(2,000円)は当日現金にて、お支払いください。
秘密は厳守いたします。
法務専門相談でお答えするのはNPO法人にまつわる様々なご相談について法的見地からのアドバイスです。
この相談を通しての受任は原則的にいたしません。
法務専門相談には、TVACのスタッフが同席させていただきます。
相談内容について、事業のより一層の充実のため、団体が特定されないかたちで活用させていただく場合がありますので、ご了承ください。
相談日
毎月1回(相談に応じて実施)
予約制(相談料2,000円)です。
相談料は、当日お持ちください。
1回の相談時間は45分です。
対象
NPO法人
非営利の任意団体
ボランティアグループ
NPO法人化を検討するグループ など
個人や、専門家、営利団体の方は対象外です。
相談の利用方法
① TVACに電話(03-3235-1171)・FAX(下記申込書をご利用ください)
② TVAC相談員によるインテーク(相談概要をうかがい、事前に担当弁護士に伝えます)
③ 予約の確定(事前に資料をお送りいただくことがあります)
④ 相談当日来所(資料をお持ちいただく場合があります)
法務専門相談担当
弁護士 北村二朗氏 りのは綜合法律事務所
弁護士 日向寺司氏 虎ノ門法律経済事務所
弁護士 田中伸英氏 プロアクト法律事務所
「NPOのための弁護士ネットワーク」に所属し、NPO法人を始めとした非営利法人の法的なサポート等を行っている。
会場案内・アクセス
会場:東京ボランティア・市民活動センター アクセス
問合せ・申込み先
◆申込み方法
以下のいずれかの方法でご連絡ください。
①お電話(03-3235-1171)にてお申し込みください。
②申込書をダウンロードの上、FAX (03-3235-0050)までお送りください。後ほどTVACよりご連絡いたします。
専門相談員のご紹介
日向寺司氏(弁護士)
★TVACとの出会い
TVACの法律相談だと思います。当初は、NPOのための弁護士ネットワーク(以下N弁)に所属する弁護士が持ち回りで相談を受けていましたから、その担当でTVACに来たのが最初の出会いです。N弁に参加するまではNPOとの接点はなかったのですが、元々、法学部の学生だった時から憲法に関心があり勉強していました。憲法は、社会システムみたいなことを考えたりできるんです。「国家とは何か」や「市場とは」などを考えられるので、思想とか哲学っぽいんです。学生の頃は社会学の流行があり、例えば、国家・市場、そして「第三の道」という議論には共感するところがありました。なので、NPOへの関心は持っていました。
★弁護士を目指したきっかけは何ですか
「地元で第一号の弁護士になろう」と思ったのが、まさに最初のきっかけです。司法制度改革のときに、弁護士が0または1人しかいない地域を「ゼロワン地域」と呼んでいて、私の育った地域はそれでした。「地元で誰か弁護士になった方がよいのではないか」と思いましたし、「弁護士は、いろいろなことに関われる仕事なのでよいなと思った」というのもあります。昔から「社会をよくしたい」という気持ちはありましたのでN弁の活動もスムーズに関われたのだと思います。
弁護士になって、一番感じているのは、先達がつくってきた弁護士というものに対しての「信頼、重み」です。過去に諸先輩方が築き上げてきたものは、法律でつくりあげられるものではないので、弁護士として、強く責任を感じています。それを崩さないようにしなければならないですし、後の世代に引き継いでいかなければいけないと思っています。弁護士を一言で表現すると「ペンと弁(しゃべり)でいろいろなことができる仕事」ですかね。弁護士の仕事は、依頼者にとって最善の手段を考え、伝え、一緒になにかをする、それが面白いところかなと思います。
★NPOの相談で大切にしていることは何ですか
いろいろなNPOがあって、いろいろな人が関わっていますね。意志というか何か思いや熱意がないと、この業界に関わろうとしないと思うんです。その一歩を踏み出している、その熱さというか愛とを感じることは多いと思います。思いがあって活動している方との出会いを気持ちよく感じることが多いです。
相談を受けるときに大切にしていることは、いくつかありますが、「次のステップに踏み出せるように」と考えています。明快に方針を示す、選択肢を提示する、あるいは法律ではどうにもできないのでこう考えていただいたらどうですか、のようにです。前なのか後ろなのか、横なのか、いずれにしても、一歩を踏み出せるように、と思っています。傾聴は大事なのですが、弁護士には「どうしたらよいか?」への回答・示唆を期待されてますのでそこは大切にしています。
★好きなことを教えてください
読書は好きです。弁護士事務所に入るときの面接で、最近読んでいる本を聞かれ「カント」と答えて、面接官にも引かれました。ただ、最近は読めていません。本のお勧めを挙げると、パッと思いつくものだと、映画が有名な『風の谷のナウシカ』(宮崎駿 徳間書店)原作のマンガです。少し前に歌舞伎になったり、題材にした新聞連載があったりしました。いろいろなことを考えさせられるマンガです。もう一冊は『市場を創る』(ジョン・マクミラン 慶應義塾大学出版会)というアメリカの経済学者が書いた本です。具体的な新聞記事や歴史的なエピソードを交えて、ミクロ経済学の基礎的な理論を語っていく本で、経済学と現実、どちらの理解も深まります。アフリカの市場からビロード革命まで、扱う素材の幅・質・バランスが読み物として抜群に素晴らしいです。法律の本でのお勧めはあまりないですが(笑)、強いてあげるなら、今なら『正直不動産』(小学館)です。不動産取引に関する法律を知れますが、なにより、そこに蔓延る魑魅魍魎を感じて頂きたいですね。どれも面白いので、NPOのみなさんにもぜひ読んでいただけたらと思います。
◆東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)相談担当
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10F
Tel:03-3235-1171 Fax:03-3235-0050 http://www.tvac.or.jp/
開館時間:火〜土曜日 9時〜21時、日曜日9時〜17時(月・祝休)