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(2018年3月23日 / ゆめ応援ファンド担当 )

お知らせ

2018年度ボランティア・市民活動支援総合基金
「ゆめ応援ファンド」助成 選考結果

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2018年度ボランティア・市民活動総合基金「ゆめ応援ファンド」助成については、88件の申請があり、選考の結果、新たに17団体に助成が決定しました。加えて2016年度からの助成決定団体のうち2団体への継続助成(3年目)、2017年度からの助成決定団体のうち1団体への継続助成(2年目)、合計で20団体に助成が決定しました。

今回の募集に際しては、本年度も引き続き「当事者グループ・セルフヘルプグループなど、同じ経験や体験のある者同士の会の活動やつどいの実施等」を助成対象の重点にしました。

あわせて、今年度も開発的(新しい)・発展的(広がる・深まる)内容や効果が期待できると評価された申請も選考において重視しました。

今年度は昨年度以上に当事者グループからの申請数が多く、29団体でした。その中の9団体に、助成を決定しています。

地域の高齢化や多国籍化、障害のある方やその周囲の人々への支援、子どもや子育て中の親の支援など、現在地域でひっ迫している課題に加え、認知度はまだ高くなくとも、声を上げることで更なるニーズの掘り起しにつながるような活動や、既存のサービスでは十分な対応ができない人たち、そもそも支援する制度がない人たちなど、狭間におかれている人たちへの活動を、今後ますます大切な市民活動の1つになっていくと考え、選考においても評価を高くしました。

一方で、すでに団体として取り組まれている活動と同様の内容の申請や、事業の維持を目的とした財源補てん・代替的なもの、運営費への充当、記載されている目的に対して具体的な計画や費用の見積りが理解しにくいもの、助成終了後の展開について予定されていないものなどは後順位となりました。また、申請書の枠を大幅に超えているもの、申請事業が複数あるものなど、選考の対象外となる申請もいくつか見られました。

あわせて配分委員会では、小さな団体であって、会費収入や参加費収入など、自分たち自身で新しい仲間とつながりながら財源を得る努力をしている団体を支援したいという想いから、既にたくさんの支援者がいる団体であったり、逆に助成金頼みの不安定な運営、計画をしている団体については後順位となりました。

助成金は、一時的な収入でしかありません。安定的・継続的に団体を運営していくためには、会費や参加費を集めるなどの方法で収入を得ることも一つの方法です。また、物品購入のための資金であれば、直接的に物品の寄付を募るという方法もあります。今回の申請の中にも、助成金が得られなかったり、助成が終了した場合も、そういった方法で申請事業が実現可能と思われるものがいくつかありました。助成金の申請を通じて、助成終了後の事業継続や団体の運営など、発展のためのよりよい助成金の活用について考えていただければと思います。

「ゆめ応援ファンド」についてはこちらでご説明しています。

2018年度ボランティア・市民活動支援総合基金「ゆめ応援ファンド」 助成先 20団体

2018年度新規助成分 17団体

団体名所在地助成内容助成額
NPO法人こつこつ新宿区NPO法人こつこつ映画上映会&シンポジウム開催395,000
発達障害者当事者協会新宿区発達障害者当事者会活動の人材育成と当事者同士の活動支援のためのネットワーク形成事業400,000
一般社団法人Spring中央区性暴力のアドボカシー活動のためのシンポジウム開催とホームページ・動画作成420,000
発達にアンバランスのある子どもの親の会 ひまわりママ小金井市発達にアンバランスのある子どもとその親たちが笑顔になれる地域を作ろう!270,000
心育稲城稲城市発達障害児(未診断含む)をもつ親への支援事業(継続助成)480,000
NPO法人コスモスの会東大和市わが子の死の捉え方の学習会開催とそのテキストの作成380,000
たっちっちの会立川市ダウン症のある子へのタブレット(ipad)活用講習会 123,000
コミュニティホームべてぶくろ豊島区練習・訓練用パソコン・プリンター・タブレット購入・Webページのリニューアル314,000
momo pilina草加市がん患者の集い375,000
里親子支援のアン基金プロジェクト世田谷区里親・養親と子どもが地域で支え合うためのしくみづくりプロジェクト(継続助成)440,000
AsiaCommons亜洲市民之道北区団地の主人公「一人暮らし高齢者」と「外国人家庭」をつなげ、地域を活性化する330,000
豊島子どもWAKUWAKUネットワーク豊島区夜の児童館~ひとりぼっちにしない~250,000
地球市民交流会港区多言語ワンストップ型の相談活動による外国籍住民等の支援体制に向けたGCI3か年計画420,000
NPO法人保育力研究所墨田区「保育士・看護師等の専門職による地域活動の実践」状況調査165,000
NPO法人かぷかぷ山のようちえん青梅市かぷかぷ山のまなびば事業315,000
里親の会日だまりサロン世田谷区里親子家庭の親睦を深めるバスハイク205,000
難民自立支援ネットワーク目黒区難民のためのヨガ教室420,000

2016年度からの継続助成分 2団体

団体名所在地助成内容助成額
患者スピーカーバンク文京区病気の経験を「社会に活かす」×「未来に生かす」プロジェクト¥110,000
輝くママのコミュニティ「himawari」江東区ママの活躍する社会の仕組みを作るプロジェクト¥500,000

2017年度からの継続助成分 1団体

団体名所在地助成内容助成額
江戸川・地域・共生を考える会江戸川区都市部の団地における富山型デイサービスの常設での開設に向けた挑戦¥260,000

配分委員会委員

辻 浩(日本社会事業大学教授)

加納 高仁(東京都共同募金会常務理事)

田中 皓(助成財団センター専務理事)

長沼 豊(学習院大学教授)

岡林秀樹(損保ジャパン記念財団専務理事)

渡辺陽子(東京YWCA 財団管理部 企画課 マネージャー)

中塚範之(朝日新聞社史編修センター)

山崎美貴子(東京ボランティア・市民活動センター所長)

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