(2019年8月14日 / 相談担当 )
当事者グループ運営者交流会を開催しました(2019年6月2日)。
- キーワード
- 当事者グループ 、 セルフヘルプ 、 運営者交流会
2019年6月2日、当事者グループの運営者による交流会「当事者同士横のつながりを深め、まとまって何を目指すのか?」を開催しました。
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この交流会は、2018年に精神疾患や発達障害などいろいろなテーマのセルフヘルプグループ(SHG)が一緒に来所し、「自分たち以外の分野・テーマのグループとつながりたい!」と相談を寄せてくれたところから始まりました。
SHGの運営者同士が、テーマ・領域を越えて日頃の悩みを共有したうえで、活動の原点に立ち返り、横のつながりをつくることを目的に、複数のSHGとTVACが一緒に企画をすすめました。
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当日は、障害、難病、LGBT、社会での生きづらさを抱える人たちの活動など、31グループから60名の運営者が参加しました。
参加者一人ひとりの自己紹介を行ったあと、7つのテーブルに分かれて、 ① 当事者グループ継続のための苦労等を語ろう、② 当事者活動が目指すところの原点とは何かを共有しよう、③ 当事者グループ同士の協調を探ろう、④ 当事者活動の社会的認知度を高めよう、の4つのテーマから選んで、それぞれのグループで話し合いをしました。
その中では、当事者のグループだからこそできる役割と意義、安心できる居場所づくり、運営者のモチベーションをどのように保つか、当事者同士の中にある温度差をどう解決していくか、活動場所や資金の確保、後継者の育成、就労だけに偏らないリカバリーのあり方など、多くのグループで課題とされている重要なテーマがいくつも挙がりました。
参加した方からは、
世の中にこれだけ活動があることに驚いた。
今まで、自分たちと違うと思っていた他団体との共通点があることに気づいた。
自分たちの活動で悩んでいることで、他の会の話からヒントになることがあった。
グループの運営者は孤独で視野が狭くなりがち。運営者にとっての居場所も必要と感じた。
それぞれのグループの目的ごとに違いがあってもよく、ゆるやかにつながることが大事ではないか。
などの感想をいただきました。
テーマや目的ごとの違いはあれ、SHGを運営する人たちが集まって悩みや思いを共有し、それぞれのグループの活動に生かせるアドバイスやヒントを得たり、お互いの共通点を見出せたことが、今回の大きな成果だったと思います。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。