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(2020年8月27日 / 相談担当 )

TVACレポート

ききマネ講座「これからのボランティア活動を考える~新しい課題と工夫~」を開催しました(2020年7月28日)

キーワード
NPO 、 ボランティア 、 新型コロナウイルス 、 プログラム 、 オンライン 、 Zoom 、 感染予防 、 工夫 、 ボランティアマネジメント

2020年7月28日、ボランティアグループ・NPOのためのききマネ講座「これからのボランティア活動を考える~新しい課題と工夫~」を開催しました。

新型コロナウイルスにより、多くのボランティアグループやNPOに影響が出ています。この状況下で、新しいプログラムを模索したり、活動を再開しながらさまざまな取り組みをしている団体からの話題提供をヒントに、これからのボランティア活動でどんな工夫ができるかを皆で考えるための良い機会になりました。

当日は、新型コロナウイルスの感染予防のため、机やいすの間隔を十分に空け、換気や消毒にも気をつけながら、オンラインもあわせて17名の方にご参加いただきました。

前半は、新型コロナの感染状況を受けて新しいプログラムを開拓している団体、活動を再開しながらさまざまな取り組みをしている団体、ボランティアコーディネーションに取り組む団体の方々から、それぞれ報告をいただきました。

認定NPO法人 スマイリングホスピタルジャパン 松本惠里さん

プロのアーティストが全国の小児病棟と施設を定期訪問し、参加型の芸術活動を通して闘病意欲や生きる喜びを持ち続けられるよう支援している。在宅を余儀なくされる重度障がいの子どもへの訪問学習支援も行っている。

→今回、病棟や自宅への訪問を休止している間は、塗り絵や紙芝居セット、デジタル教材を提供したり、動画を配信するなど、自分たちにできる形で活動を続けてきたそうです。これまで行ってきた活動の価値や理念をあらためて確認した上で、同じように活動を継続できるために、参加人数や時間帯などの工夫を行っているなどのお話をいただきました。

岡さんのいえ TOMO 小池良実さん

世田谷区上北沢にある昭和の雰囲気を残す一軒家で、こどもから大人までの地域の人々が気軽に立ち寄り、交流できる場を2007年から運営している。

→3月以降の自粛期間、ホームぺージの充実や家具の修繕など、これまでできなかったことを試す機会が生まれたとのこと。また、運営資金が不足していることを正直に発信したところ、地域の方々から新たな形で協力を得ることができたそうです。現在は、感染予防対策を十分にとりながら、短時間で活動を再開しています。

認定NPO法人 日本ボランティアコーディネーター協会 後藤麻理子さん

多様な分野で活動するボランティアコーディネーターのネットワークを築き、その専門性の向上と社会的認知をすすめるために、研究集会や研修などを開催している。

→感染拡大によって、日常生活のたくさんの場所や機会が失われた一方で、新しい工夫も生まれています。他の中間支援団体との協働で未来の豊かな"つながり"のための全国アクションを立ち上げ、全国のNPOによる工夫に富んだ取り組みを紹介し、WEBをとおした交流促進やネットワークづくりをはかっているとのお話をいただきました。

後半は、オンライン参加者を含む3つのグループに分かれて、それぞれの団体が悩んだり困っていること、工夫していることを共有し、これからの活動を進める上で何を活用できるか、ヒントになるかを話し合いました。

参加した方々からは、以下の感想をいただきました。

平日の夜間帯にもかかわらず、ご参加下さり、ありがとうございました。

各々の活動を知り、全く違う分野でも共感し、共有出来ることが多く、大きな収穫がありました。こんな時代だからつながることの大切さを知りました。

団体の方も苦労されたり、工夫されたりしていることがわかりました。そして、動画への利用の仕方やつながりを切らないようなアイディアにも気づくことができました。話すこと、聞くこと、とても楽しかったです。ありがとうございました。

さまざまな角度から、この状況を楽しく、わくわくさせることと考えられて楽しかったです!

分野の異なる団体の活動を知れて良かった。分野が異なっていても共通した課題や解決策が見えて良かった。

現在のコロナウィルス感染拡大のために、私達と同じように悩んだり、見えない道を手さぐりで探している方々のお話を伺うチャンスを与えて下さり、ありがとうございました。

同じ様な悩みをもっていたり、同じ方向を目指している団体があったことが嬉しかったです。共感した点は、松本さんの「新しいやり方を考えるということも大事だが、自分たちの活動は対面で密で行うことが基本であること。初心を忘れない」とおっしゃっていたこと。岡さんの家の小池さんの「閉じたことで、開かれた場を必要としている方がいることがいることが改めて分かった」という言葉や、JVCA後藤さんのお話にあった、グループラインやZOOMで意思決定できるスタッフに恵まれていたことや、オンライン会議にしたことで逆に参加できる人が増えたこと、ITが使えなかったり音が届かない仲間もいることに気が付いたこと。温度差がある中で、選べる参加方法を提示してやっていくこと。意見交換会では、自分が感染させてしまうのではという不安がある、セルフヘルプの必要性や密にならないと生きていけない人がいるという事実を伝えていくことの大切さもお話しくださり、背中を押していただけたように思いました。ありがとうございました。

発表してくださった3団体様の事例は、これからの活動や不安の解消に直結するもで、衝撃を受けるくらい参考になりました。自分たちも、悩み、たくさん話し合い、方向性を決めてきていますが、まだまだやれることはあるんだなと実感しました。ZOOMで参加が可能であったことも、とてもありがたかったです。

色々な団体の方が集まっており、正直おどろきました。活動内容は様々ですが、抱えている問題は同じと言う事にまたも、おどろいたところです。今まで、何も考えずに生活していた。日常が出来ない事がこんなにも大変なんだと、つくづく考えさせられました。ありがとうございました。


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