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(2022年2月6日 / 相談担当 )

TVACレポート

「NPO法人運営入門講座2021」を開催しました

キーワード
NPO法人 、 年間運営 、 役員の役割・責任 、 会計・税務 、 人材・労務

※この情報は掲載期限を過ぎたものです。

さる9月2日~10月21日、NPO法人の設立から運営にあたっての基礎を学べる「NPO法人運営入門講座」(全7回)を、認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会との共催で行いました。2年ぶりとなった今回、夏以降の新型コロナの第5波の影響を受けて、初めてオンラインでの開催となりました。顔を合わせての関係づくりを大切にしている当センターにとっては、対面での開催ができず残念でしたが、全国各地から、のべ160人の方々にご参加いただきました。

 NPO法人運営入門講座2021 チラシ

第一回は「NPO法人の設立・解散と定款」をテーマに、NPOの社会的な意義、NPO法の概要、設立や解散の手続き、定款にまつわる事項などについて、関口宏聡さん(認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会代表理事、肩書は当時)にお話しいただきました。

第二回は「NPO法人の年間運営」をテーマに、事業報告、役員変更、新型コロナ関連の支援策、NPO法改正などの項目について、第一回に引き続き、関口宏聡さんにお話しいただきました。

第三回は「はじめてのNPO法人会計」をテーマに、NPOの会計担当者に求められること、NPO法人会計基準、NPO法人に特有の取引などについて、公認会計士・税理士の内藤純さんに解説いただきました。

第四回は「はじめてのNPO法人税務」をテーマに、法人税、寄付金の扱い、源泉徴収、消費税などの項目に分けて、第三回に引き続き、内藤純さんに講義いただきました。

第五回は「役員の役割と責任」をテーマに、NPO法人の機関、役員の法的地位・職務と役割・法的責任などについて、弁護士の樽本哲さん(NPOのための弁護士ネットワーク)に解説いただきました。

第六回は「NPOの人材~ボランティアから雇用まで」をテーマに、特定社会保険労務士の平塚綾子さんと関口宏聡さんからは、雇用や業務委託をはじめとする働き方について、それぞれお話しいただき、当センター専門員の森玲子からは、ボランティアを中心とするNPOへの多様なかかわり方について報告させていただきました。

第七回は「はじめてのNPO法人労務」をテーマに、労働契約や就業規則など労務管理に必要な事項を、第六回に引き続き、平塚綾子さんから解説していただきました。

参加者の感想

これまでNPOの運営については、所轄庁のガイドを見ながら手探りで行ってきましたが、知らずにいたこと、他では得られなかった情報を教えていただくことができました。資料や説明がとてもわかりやすく、事前に共有させていただけたことも、大変ありがたかったです。

登記や届出を万一忘れてしまった場合のリカバリーの仕方など、役所には聞きづらいが実務ではありそうなケースを挙げて説明を加えてくださったのがよかったです。

要点が抑えられていて分かりやすかったです。話を聞いて疑問に感じたことがすぐに説明されるのでストレスを感じませんでした。NPO法人における「本来事業とその他事業」の整理は「事業による収益」の有無とは異なること、さらに法人税法上の「収益事業」はまた別の視点であることは、今日の収穫でした。

法律のことは難しいがわかりやすく説明していただいたので良かった。事例集を多く取り入れてあり、具体的に理解できた。

ボランティアから雇用までグラデーションとしてNPO関係者の全体像を整理下さった上で、各論に進めていただき、また全体に戻るという講座の構成がとても良かったです。日々の業務上はどうしても細かい点に目が向きがちですが、各関係者の本来の位置づけをきちんと念頭に置いて考えることの大切さを再認識しました。

平日の夜間にもかかわらず、全国からたくさんの方々にご参加いただき、ありがとうございました。

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