(2022年5月19日 / TVAC )
第39回 全国ボランタリズム推進団体会議(通称:民ボラ)in東京
- キーワード
- ボランタリズム 市民の声 市民ジャーナリズム アドボカシー 子ども・若者 市民調査 市民活動の価値観 国際社会
※この情報は掲載期限を過ぎたものです。
企画・運営:民ボラ世話団体山梨&東京チーム
開催要項はこちら
テーマ
市民の声は社会を変えられるのか?
開催日時
2022年5月28日(土)13時00分~5月29日(日)13時15分
(受付・接続開始:12時30分~)
開催方法
会場(東京ボランティア・市民活動センター) 及び オンライン(Zoom)
会場へのアクセスはこちらをご覧下さい。
https://www.tvac.or.jp/tvac/access.html
※新型コロナウイルス感染拡大状況によりオンラインのみの開催に変更となる場合があります。
主催
ボランタリズム推進団体会議
(世話団体)
参加対象
全国のボランティア・市民活動推進団体の役職員・スタッフ、関心のある方
ボランティア・市民活動センター、NPO支援センター、社協、自治体職員、NPO、ボランティアグループ、一般市民など、どなたでもご参加いただけます。
参加費
4,000円(1日のみの参加も同じ)
参加申込者は期間限定で公開可能な全体会とセッションのアーカイブ視聴ができます。
定員
120名(うち 会場参加60名まで)
参加申込み
定員に達した場合締め切ります。
参加費用は、申込時に表示される決済案内の画面を確認の上、開催前に銀行振込またはクレジット決済にてお支払いください。
開催3日前までにオンライン(Zoom)のURLや参加上の注意事項をメールでお送りします。
プログラム=1日目:5月28日(土)
◆13:00~13:15 開会・主催者挨拶
◆13:15~14:45 オープニング全体会
市民ジャーナリズムは社会を変えられるか?~SNS時代の市民による発信を考える~
ICT(情報通信技術)の広がりによって、ボランティア・市民活動においても、気軽に情報発信をすることができるようになりました。しかし、フェイクニュースが存在するように、世の中にあふれる情報は玉石混交であり、その信頼性が問われています。そこで、「市民ジャーナリズム」をテーマに、SNSなどでの発信におけるリテラシー、また、アドボカシーやネット社会のもつ危険性などについて考えます。
登壇者には、元NHKアナウンサーの堀潤さんを迎え、ジャーナリストとして発信することの意義や、社会に訴えていく上での問題意識、留意すべき課題などをお話しいただき、私たちがさまざまな情報とどう向き合うべきかについて考えます。
基調発題者
司会
◆15:00~17:00 テーマ別セッション①②
① アドボカシー「黙認から発信、そして行動へ」
ローカルなテーマ、全国共通のテーマ、NPOとして活動する中で、不公正なさまにであったり、声をあげられず取り残されていたりという場面にであうことがあります。怒りや憤りを感じ、声をあげなくては!と思うことは少なくありません。しかし、日々の活動に追われ、やり過ごしてしまうことが多いのではないでしょうか。発信、そして行動へのモチベーションの維持と展開手法を共有したいと思います。
事例提供者
コーディネーター
② 子ども・若者が発信する!~想いを社会に届けるためにできることを考える~
大人によってあらかじめ仕組み化されたり用意されたりする取組みでなく、子どもや若者がやりたいことに主体的に取組み、社会へ発信するには、どんなことが必要なのでしょうか。この分科会では子ども・若者と推進団体からの話題提供をもとに、参加者からの意見も交え、子ども・若者自身が思いを大事にした取り組みをどう育てるのか、社会へ想いを届けるために推進団体が何を大事にするのか、どんなことができるのかを考えていきます。
話題提供者
◆17:15~18:15 特別企画
プログラム=2日目:5月29日(日)
◆9:15~11:15 テーマ別セッション③④
③ 市民調査の倫理と実践 ~いい意味で「あざとい」調査とは~
市民団体によるアドボカシーでは、主張の根拠となる調査は重要です。コロナ禍で多くの市民団体が地域課題への影響などを調べ、発信しました。中間支援組織としても調査は重要で、市民団体の調査支援もできます。一方、仮説への誘導につながる質問、対象を傷つける設問、調査結果とずれる強引なまとめなど、倫理が疑われる場面もあります。市民調査の倫理と実践を議論し、事例を通じて、できることを一緒に模索しましょう。
話題提供者
事例提供者・コーディネーター
報告者・ファシリテーター
ファシリテーター
④ 市民活動の価値観とビジョンを問う〜ごちゃまぜ「市民社会」激論大会〜
市民活動での倫理観や目指したい社会像が問われる場面が増えています。パワハラや経理不正が大きく報道され、一挙に活動継続が困難になります。ふるさと納税での寄付拡大は、地方財政の歪み拡大に加担しているかもしれません。当事者を事業の顧客とみなすと「不幸産業」となりかねません。社会の大きな潮流にあらがい、人権、民主主義、地方自治などを大切にした市民活動をどう進めるか。実践事例を共有しつつ、語り合います。
話題提供者
行司
◆11:30~13:00 クロージング全体会
国際的な市民のつながりを考える~市民社会、分断と暴力の罠にはまらないために~
日本でも分断と孤立が問題になっていますが、国際社会に目を向けると人権、民主化などさらに多くの問題があります。それは、その国だけの問題でしょうか?
また、国際協力NGOだけが頑張ればいいのでしょうか?「市民のつながりが社会を変える」との思いで活動している方々のお話を聞き、市民一人ひとりができること、私たちが「分断」することなく、市民の自由な発想と活動の力を見つめなおしましょう!
問題提起
話題提供者
コーディネーター
◆13:00~13:15 閉会・主催者挨拶(13:15終了)
お問合せ先
東京ボランティア・市民活動センター(担当:熊谷・高山)
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1
TEL:03-3235-1171 FAX:03-3235-0050
出演者紹介
◆オープニング全体会
堀 潤 さん
1977年兵庫県生まれ。NPO法人8bitNews 代表理事、株式会社GARDEN 代表。
立教大学文学部ドイツ文学科卒業後、2001年NHK入局。「ニュースウォッチ9」リポーター「Bizスポ」キャスター等、報道番組を担当。2012年、市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、2013年4月1日付でNHKを退局。現在は、TOKYO MX「モーニングFLAG」のMCをはじめ、AbemaTV「Abema Prime」、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」や「ウェークアップ」などに出演し、国内外の取材や執筆など多岐に渡り活動中。
淑徳大学人文学部客員教授。「Forbes Japan」オフィシャルコラムニスト。2019年から、早稲田大学グローバル科学知融合研究所招聘研究員に就任し、SDGsフロンティアラボで官民の枠を超えたイベントや情報発信を企画している。2020年、自身で監督、出演、制作を行った映画「わたしは分断を許さない」を劇場公開。米国ボストン日本映画祭正式招待作品。短編作品は国際映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020で特別上映。
鹿住 貴之 さん
認定NPO法人JUON NETWORK 理事・事務局長。
1998年大学生協の呼びかけで設立された都市と農山漁村を結ぶJUON NETWORK(樹恩ネットワーク)に事務局スタッフとして参画。99年3月より事務局長。その他、NPO法人森づくりフォーラム常務理事、認定NPO法人エンパワメントかながわ理事、認定NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会副代表理事、東京ボランティア・市民活動センター運営委員、杉並ボランティアセンター運営委員等様々な市民活動に携わっている。
◆テーマ別セッション①
石原 達也 さん
NPO法人岡山NPOセンター 代表理事。
2001年大学生時代にNPO設立。2003年鳥取市社会福祉協議会に入職。2005年NPO法人岡山NPOセンターに転職(現在、代表理事)。その他、NPO法人みんなの集落研究所(代表執行役)、(一社)北長瀬エリアマネジメント(代表理事)、PS瀬戸内株式会社(代表取締役)など。岡山NPOセンターでは岡山県の首長選挙では協働等に関する公開質問状を県及び市町村すべてで実施しているほか、パブコメの勉強会なども実施。新型コロナによる影響がはじまった2020年にはNPO議連、岡山県、岡山市などへの要望なども行った。
実吉 威 さん
公益財団法人ひょうごコミュニティ財団 代表理事、特定非営利活動法人市民活動センター神戸 理事・事務局長、ひょうご市民活動協議会(HYOGON) 共同代表。
1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに市民活動・NPOに関わり始める。以降、もっぱら市民活動支援(いわゆる中間支援)に従事してきた。2013年にコミュニティ財団を設立、寄付を中心とする民間資金によるNPO等の活動基盤づくりに注力。9年間で約2.5億円の寄付により、367件、約1億300万円の助成を実施してきた。「成果」を出すことも大事だが、市民活動・NPOが市民社会に根ざして発展していくことがもっと大事と考えている。ここ数年の政策提言関連の活動は、休眠預金制度やコロナ禍でのNPO支援、兵庫県知事選挙での公開討論会開催、孤独・孤立対策など。アドボカシーにおいては、誰を代表(代弁)しているのかという点が大事と考えている。
関口 宏聡 さん
NPO法人セイエン 代表理事。
1984年生まれ、千葉県佐倉市出身。東京学芸大学教育学部環境教育専攻卒。2007年からシーズ・市民活動を支える制度をつくる会に勤務し、日本ファンドレイジング協会設立事業やNPO法制度改正のアドボカシー・ロビー活動に従事。2015年からは代表理事として、フードバンク活動やケアラー支援、災害救助法改正等のアドボカシー活動支援にも奮闘。2021年11月から現セイエンに事業承継し活動中。新宿区協働支援会議委員など。
横田 能洋 さん
認定NPO法人茨城NPOセンターコモンズ 代表理事。
学生時代に障がい者関係のボランティア活動に参加。96年にいばらきNPO研究会を仲間と立ち上げる。98年にNPO普及のため茨城NPOセンターコモンズを立ち上げ事務局長に就任。2009年、リーマンショック後に外国籍住民の就労と就学支援を行うための事務所を常総市に開設、2015年7月にコモンズ代表理事に就任。2015年9月、鬼怒川洪水で被災。助け合いセンタージュントスを立上げ、以後、復興に取り組む。2018年、就学前準備として、はじめのいっぽ保育園を開園し園長を兼ねる。市教育委員会に就学前初期指導や福祉有償整理(仮称)の事業化を提案中。シェアハウスで支援している外国籍住民の生活保護、仮放免者への医療を求める活動もしている。
鍋嶋 洋子 さん
認定特定非営利活動法人ちば市民活動・市民事業サポートクラブ(NPOクラブ)専務理事・事務局長。
2000年から専従職員、2002年から事務局長、2013年から専務理事兼務。事務局長として、業務全般をコーディネートしている。県内複数の市町で補助金審査会等の委員に就任。市民参加や広報、NPO法人運営をテーマとする講師をつとめる。2021年度から、災害支援ネットワークちば(CVOAD)事務局長を兼務。2020年春に、おかやまNPOセンターの呼びかけに応じて、全国の中間支援組織とともに、「コロナ対応について」の国への要望書に、団体として賛同。千葉県においても、県内のNPOとの協働により、千葉県中小企業再建支援金の対象にNPOも含める等の内容で、県に要望書を提出。施策に反映させた。課題認識をアドボカシーにつなげられないでいることが多く、不甲斐なく思うこの頃である。
◆テーマ別セッション②
伊藤 博隆 さん
ESD(持続可能な開発のための教育)には20年ほど関りを持ち、2017年の当センター立ち上げからコーディネーターとして従事し、現在は主にセミナー・研修の企画や支援業務などを担当しています。近年は国連でSDGsの取組みがはじまり、「ESD=SDGs目標達成のための人材育成」という位置づけがなされたことで、ESDへの関心が高まっていると感じています。
プライベートでも、環境NPOや地元(横浜)の里山保全活動などにも関わっています。
入倉 聖 さん
慶應義塾大学に在籍。
高校1年生の3月に友人と一緒にボランティア団体を設立し約2年間活動。
活動内容は母子家庭の子どもたちの社会的経験が不足してることに着目し、様々な体験型イベントを開催。一斉休校がなされた際には子どもたちが家で楽しめるようなドリルを作成し配布。
その後高校生ボランティアの可能性を感じ、考えを持っていても1歩を踏み出せていない高校生が活躍出来る場を作りたいと考え山梨県学生ボランティア推進委員会を設立。
神元 幸津江 さん
NPO法人ボランティア・市民活動学習推進センターいたばし 副理事長。
大学卒業後、一般企業で営業職に従事。2009年に退職、WWOOFを利用して日本とイタリアでオーガニックな生活を学ぶ。2011年4月から同法人に所属、2019年3月まで板橋区の中間支援組織にてボランティアコーディネーターとして勤務。以降も地域防災やひきこもりの居場所、小学生の「遊び場がない」という声を受け、「子どもの遊び場 子ども会議」を開催、子どもの参画を地域で応援している。
◆テーマ別セッション③
津富 宏 さん
1983年から法務省にて少年院の教官として勤務。2002年静岡県立大学に移り、現在、同大学教授。専門は犯罪学、評価研究。静岡で市民活動に取り組み、2002年に青少年就労支援ネットワーク静岡を発足、2004年、NPO法人化に伴い理事長となる。同団体の市民ボランティアのネットワークによる就労支援は「静岡方式」として知られる。2015年静岡学習支援ネットワークの一般社団法人化に伴い理事長となり学習支援にも取り組む。
大野 覚 さん
(これまで取り組んだ調査)
コロナ禍での都道府県による休業要請に伴う協力金の支給対象にNPOを加えるように働きかけた事例
コロナ禍で市民調査結果のダイジェストを作成、発信し、寄付募集につなげた事例
相談対応に取り組む市民団体を冊子にまとめ、行政や社協の生活困窮者支援窓口に送付した事例
常総水害での在宅避難者対象のニーズ調査(行政による全市調査に発展)
県内NPO法人の財務調査及び会計基準普及調査
茨城県内助成・補助事業担当者対象アンケート など
◆テーマ別セッション④
森山 誉恵 さん
慶應義塾大学法学部卒業後、子どもたちの生まれ育った環境によらず、必要な支援が行き届くことを目的としたNPO法人3keysを設立。全国子どもの貧困・教育支援団体協議会幹事。子どもの格差の現状を講演・執筆・メディアなどで発信中。
鈴木 平 さん
静岡県御殿場市出身。大学時代はサークル活動、旅に明け暮れる。卒業後、IT企業、教育系NPOを経てTEDICに参画。現在は、東北で子ども・若者分野の活動に身を置きながら、社会や自身の矛盾に向き合い、自問自答の日々を送る。
小池 達也 さん
1988年東京生まれ。東京農工大学院を卒業後、建設系総合コンサルタントに入社。国際協力NGOや中間支援NPOに参画したのち、ローカルシンクタンク「よだか総合研究所」で市民協働や調査研究などの活動を展開する。
早瀬 昇 さん
大阪府出身。大学で電子工学を専攻するも様々な市民活動に参加して方向転換。大阪ボランティア協会に就職。日本NPOセンターなどの創設にも参加。2009年に退職しフリーランスに。2020年から同志社大学政策学部客員教授も務める。
◆クロージング全体会
小泉 尊聖 さん
「ひろがれ!ピース・ミュージアムいたばし」共同代表。30年近い平和構築の現場から、ネパールで王政を倒す民衆の力に圧倒され、アフガンで「歴史の終焉」を誤読した米国外交の愚かさを目の当たりにし、シリアで母国の将来に物言う術を奪われた人々が草の根から社会を変えんとする真摯さに心打たれました。学び、繋がる市民は国民国家を相対化させ、持続可能な平和を創ると信じます。著書に「平和を目指す君に」(文芸社、2012年)。
宗田 勝也 さん
難民ナウ!代表。同志社大学大学院総合政策科学研究科博士後期課程修了。2004年、情報発信を通した難民支援団体「難民ナウ!」を設立。京都三条ラジオカフェ(FM79.7MHz)で「難民問題を天気予報のように」をコンセプトにした同名の番組を制作している。龍谷大学、京都外国語大学などで非常勤講師。主な著書に『誰もが難民になりうる時代に―福島とつながる京都発コミュニティラジオの問いかけ』(現代企画室、2013年)など。
枝見 太朗 さん
一般財団法人 富士福祉事業団理事長。
1983年インド・ムンバイで故マザー・テレサと出会い師事し、亡くなる1997年まで日本におけるスポークスマン的役割を果たす。東日本大震災直後から岩手県釜石市の支援に取り組み現在も同市の地方創生アドバイザーを務める。
東京ボランティア市民活動センター運営副委員長、ボランティア活動センターこくぶんじ運営委員長、東京都北区恊働地域づくり推進事業選定委員長などを歴任 。