(2022年8月7日 / 相談担当 )
「当事者、セルフヘルプ・グループのサポートに関する情報交換会」を開催しました
- キーワード
- ボランティア・市民活動センター 、 相談 、 当事者活動 、 セルフヘルプ 、 SHG
地域を越えて
TVACではこの数年、当事者やセルフヘルプ・グループ(SHG)からの相談が増えています。その内容も、情報提供や広報協力だけでなく、運営に関するもの、助成金の紹介、他機関への同行、SHGの横のつながりづくりなど、多岐にわたります。
こうした状況を受け、TVACでは昨年、当事者やSHGに関する相談をふりかえり、地域を越えた連携を広げることを目的に、都内の各市区町村ボランティア・市民活動センターを対象に、「当事者、SHGに関する相談の状況」についての調査を実施しました。ご協力いただいた中から、すでに当事者、SHG相談を行っているいくつかのセンターにお声かけして、7月19日に情報交換会を開催しました。
SHG相談の状況
会議では、各センターにおける当事者、SHG相談の状況、多く寄せられる相談内容の傾向、日ごろからの課題などについて意見交換を行いました。主に情報提供や広報協力のほか、活動資金に関する相談を受けているセンターが多く、助成金の申請をきっかけにSHGが自信を得て、より自主的な運営に向けてメンバーの意識が高まったという報告もありました。
さまざまな形でのサポート
中心となっていたメンバーが亡くなったり、世代交代の時期を迎え、運営がたちゆかなくなっている団体も出てきています。こうした活動に対して、どのようなサポートができるのかについても話し合いました。その中には、続けることを前提にしたサポートだけでなく、ひとやすみしたり縮小したりということも含めた選択肢を一緒に考えることも大事ではないか、という意見もありました。コロナ禍が長引き、少なからぬ団体が疲弊している現在、力強く励ますだけでなく、悩みに寄り添うなど、さまざまな形でのサポートを考えていく必要があると感じます。
ボランティア・市民活動センターとして
この他にも、SHGとの関係や立ち位置をどのように考えるか、どこにもあてはまらない谷間のニーズや複合的に重なるニーズに対し市民活動センターとして相談を受けることの意義など、具体的なテーマについて多くの気づきを得る機会になりました。TVACでは今後も、各地域のボランティア・市民活動センターと連携しながら、当事者、SHG相談に取り組んで参ります。