「NPO法人運営実務講座2023」を開催しました。

11月1日～11月15日に「NPO法人運営実務講座2023」(全3回)を行いました。2年ぶりの開催となった今年は、NPO法人の経理、税務、法務に詳しいそれぞれの専門家の方をお招きして、法制度をめぐる最新の動向や法人運営にあたって必要な知識を、具体的な相談事例をもとにわかりやすく教えていただきました。

第一回は「経理～信頼されるNPOになるために」をテーマに、NPO法人の財務諸表、日常の仕分けなどについて、公認会計士・税理士の内藤純さんに解説していただきました。年度末の決算整理のほか、年度をまたぐ助成金の会計処理、使途を指定された寄付金の処理など、NPO法人特有の取引についても、TVACに寄せられた相談事例をもとに、わかりやすく解説していただきました。

第二回は「税務～NPOに関わるさまざまな税」をテーマに、法人にかかわる税の種類と内容、国税庁からの通達や開示資料、この10月にスタートしたばかりのインボイス制度などについて、具体的な相談事例にふれながら、第一回に引き続き、内藤純さんにお話いただきました。

第三回は「法務～知って備える、NPO法人の法務の基本」をテーマに、NPO法人の組織とガバナンス、契約の基礎などについて、NPOのための弁護士ネットワーク所属の弁護士、日向寺司さんと稲田遼太さんに解説いただきました。講義では、旅行業法などの関連法、コロナ禍でのボランティアマネジメント、遺贈やハラスメントなどの最新の動向についても、相談事例をもとにお話いただきました。

いずれの回も、参加者と講師の方との間で活発な質疑応答があり、講義終了後も行列ができるほどでした。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。