(2006年8月18日 / 菅野道生 )
“みやけの風”を感じて②〜「風の家」での一日
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島の南西部、海に向かう長い坂の途中にある古民家風のこの建物。
ここが、みやけじま<風の家>です。
ボランティアが運営するこの「家」は、島のあちこちから、時には島の外からもいろんな人が集まって一日を過ごすところ。
風の家のとある一日の様子をご紹介します。
朝9時、ボランティアが集合します。
今日も天気は快晴。
暑くなりそうです。
家の掃除や庭の水まき、食材の買い出しなど、一日の準備を始めます。
10時頃、利用者の高齢者を乗せた送迎ボランティアの車が到着します。

まずは冷たい麦茶を飲みながらのおしゃべり。
「いやー、今日も暑いですね」
「でも三宅は風が吹くからね、日陰に入ればまだ涼しいんだよ。冬よりは夏の方がいいよ。」
「確かに・・・。ここも風が良く通って気持ちいいですねぇ。」
アシタバが茂る庭を眺めつつ、のんびりとしたやりとりが続きます。
台所では島のおっかさんたちが、お昼ご飯の支度に忙しく動き回ります。

12時。
待ちに待ったお昼ご飯。
今日のメインは新鮮なムロアジのフライです。
魚はとれたばかりのものを島民の方が差し入れてくれました。
揚げたてを中濃ソースでいただくと、白いご飯と相性バツグン。
ミョウガのみそ汁がまた泣かせます。

お昼ご飯を食べたら、みんなでトランプのババ抜き大会です。
のんびりムードは一転、勝負は思いのほか白熱します。
「おー、そろった、そろった。ほれっ」
「あー、やられた〜!」
そして、続いてうたの時間。
「ゆうやけこやけ」から「青い山脈」、「荒城の月」などなど次から次へと全10曲以上をみんなで歌います。
それからまた、みんなであれこれおしゃべりしていると、いつのまにやら時計は3時をまわっていました。
「それじゃあ、またこんど」

風の家の一日は、そんなふうに過ぎていきました。
つづく。