想い

私たちの暮らすこの社会は、よりよく生きたい、よりよい社会に暮らしたいと願う無数の先人たちによる、絶え間ない小さな努力の積み重ねの上に成り立っています。 それらがなければ、私たちが今住んでいるこの社会はありませんでした。 また、そうしたいとなみは多くの場合、グループや団体による活動の形をとってきました。 一人ひとりの力は微かでも、力を寄せ合うことで社会を変えていけるほどの大きな力にもなるからです。


しかし、そうした先人たちの営みの中で、歴史に名を残し後世にまで語り継がれるものはごくわずかです。 世代が移り、当事者・関係者・目撃者の方々がいなくなっていけば、ほとんどのいとなみは次第に人びとの記憶から消え、その足跡はひとつ、またひとつと、永遠に失われてゆきます。 出版物をはじめとするなんらかの記録資料が残っていないかぎりは。


記録資料は歴史の証人であり、無数の先人たちが必死の努力によって今のこの社会をつくりあげてきた、その足跡を私たちが知り、さらには後世へと手渡してゆくことのできる、唯一の手段です。 それらがあって初めて、私たちは自らの社会の「過去」を振り返ることができます。 過去を知り、歩いてきた道の「記憶をもつ」ことは、私たちの社会にとっても、おそらく、とても大切なことなのではないでしょうか。


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「ボランティアと市民活動の図書室」では、さまざまな分野で社会にはたらきかけ生をはぐくもうとしてきた人びとやグループによる、出版物や記録資料類を収集・整理し、保存しつつ一般公開してまいります。また周辺領域のさまざまな書籍・資料類もあわせて保存・公開してまいります。