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(2006年10月10日 / 八木亜紀子 )

お知らせ

インドネシアのイブ・イブ

キーワード
国際交流 、 国際協力 、 女性 、 インドネシア

※この情報は掲載期限を過ぎたものです。

とある仕事で、またまたインドネシアに行っていました。

乾季のインドネシアは、暑いけれど湿度がなく、日本のじめじめした夏よりも過ごしやすいくらい。マンゴスチンやドリアン、ジャックフルーツがとてもおいしい季節です。


画像「ここにも・あそこにも・どこにでも幸せがある♪」という、グループのシンボル的な歌を歌ってくれました。

そんなある日、とあるインドネシアのNGOが支援する女性グループを訪問しました。

ここでは、地域の女性たち(イブ・イブ)が毎週1回集まって、女性の権利や、宗教(イスラム教)と女性の関係、公衆衛生・栄養について学んだり、自分たちの経験を話し合ったりしています。また、NGOから小額の融資を受け、クラフトをつくり販売しています。彼女たちの首には、その融資でビーズを買いつくったネックレスが光っています。材料や商品の管理、売り上げや返済の記帳の方法も勉強し、ぜんぶ彼女たちが運営しています。


収益は女性グループで管理をし、一部はメンバーに配分され、そのお金は子どもの教育や薬代にしたり、自分の服を買ったり、貯金したりと、女性たちが自分で使い道を決めることができます。


画像「日本の女性たちはどうですか?」との質問も。

活動に参加してみて、よかったことは?と聞いてみました。

「みんなと一緒で、とても楽しい」。

「夫は女は家に居るものだといって、外に出してくれませんでした。でも、子どもはたちは応援してくれました」。

「少しずつですが収入も増えて、夫も理解してくれるようになりました」。

「ここでは今まで誰も教えてくれなかった大切なことが勉強できます」。

「わたしたちにも、できることがたくさんあるんだと気が付きました」。

「慣れないことばかりで大変な時もありますが、仲間がいるからがんばれます」。

みんなとてもいい顔をして答えてくれました。


以前に、『ネットワーク』 誌上のNPOマネジメントのヒントをご紹介するコーナー「ききマネ」で、グループを立ち上げの第一歩になにをやったのか?を54団体に聞いたことがあります。そのとき、一番多かったのは「仲間を募った」「学習会や話し合いの場を持った」という回答でした。

仲間を得ること、思いを話し合うことは、日本でもインドネシアでも、どんな場所でも、市民活動の第一歩なのかもしれません。


イブイブ(ibuibu)とは、インドネシア語で女性たち・ご婦人たち・お母さんたちという意味です。

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