新型コロナウイルス NPOから寄せられる相談とQ&A(相談の窓口から)

助成金について

助成金については、すでに採択されているもの(2020年度中に実施する計画で申請したもの)と、これからの申請についての相談があります。

新型コロナの感染が拡大し、社会の危機感が高まった2月や3月は、ちょうど、4月以降の事業を対象とした助成金の多くが決定する時期と重なっていました。そのため「採択されたけど、4月以降動けておらず、計画通りにできない」「当初の計画では密集・密接を避けられないので、実施方法を見直さなくてはならない」「借りる予定の会場が閉館してしまった」などの状況に直面している団体が多くあります。助成団体(助成してくれる団体)に相談して、実施時期の延期や、実施方法(オンラインへの切り替えや会場の変更)、使途の変更に対応してもらった団体もあります。現状を踏まえ、柔軟に対応を検討してくれる助成団体も多いようです。

コロナ禍での課題に対応するために事業に取り組む団体向けの助成金も新たに出てきています。これらの多くは「事業への助成」のため、団体の維持管理費としては使うことができないものもありますが、今後、団体の運営面へのサポートも含めた助成プログラムや支援策の充実を期待したいところです。

先の活動が見通せず、申請を予定していた助成金について、申請を決断できずにいる団体もあります。「今年の活動をどうするか」ということだけでなく、数年先の活動や方向性を見据えて助成金の活用を計画しているため、今年の決断が団体の未来にも影響することになるからです。

(相談担当M)