学校と地域と一緒につくろう
福祉教育・ボランティア学習

SOFAR (福祉教育・ボランティア学習の評価モデル)とは?

学校で展開される福祉教育・ボランティア学習にとって、関わる人や組織の望ましい関係性は必要不可欠なものです 。その関係性が望ましいと、結果として、人や組織の成長や発展を期待することもできます。ここで紹介するSOFARとは、福祉教育・ボランティア学習の評価モデルであり、米国のサービス・ラーニング(Service-Learning)に関する研究で開発されたものです。評価モデルですから、このモデルを活用して、みなさんには福祉教育・ボランティア学習を点検し、課題を見つけ出して欲しいと思います。また、福祉教育・ボランティア学習を計画するにあたり、このモデルを参照することもできます 。

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「SOFARモデル(図)」をみてください。SOFARとは、教育実践を支える5つの活動主体(人や組織)、「生徒(Students)」「地域団体(community Organization)」「教員(Faculty)」「管理責任者(管理職)(Administrators)」「地域住民(community Residents)」の頭文字から作られた略称語です。SOFARモデルの注目すべき点は、実践された福祉教育・ボランティア学習の全体像を評価することができる点にあります。評価と言えば一般に、児童生徒の成長を評価することを思い浮かべる方が多いでしょうが、SOFARモデルは、教育実践(授業/プログラム/カリキュラム)そのものを評価する際に活用される点が特徴です。


図を見ると、5つの活動主体の間に、合計で10個(①〜⑩)の関係性が築かれることに気づくでしょう。さらに、関係性の内部にはそれぞれ2つの矢印があって、合計で20個の矢印が引かれています。例えば、④は「教員」と「地域団体」との関係性を指しますが、この二つの活動主体の間に2つの矢印があります。この2つの矢印ですがが、どちらか一方が機能して、もう一方は機能していないということが、みなさんの関わるプログラムに見られことはないでしょうか。こうやって、10の関係性、20個の矢印を点検していくと、どの関係性がうまくいっているのか/うまくいっていないのか、また、うまくいっていない場合にその原因はどこにあるのか、こういったことを突き止めることができます。原因がわかったら、次に同種の教育実践を展開する時に、その課題を解決して、教育実践を展開します。


ただ単に、教育実践を計画し実践するだけなく、終了後に教育実践を振り返っていくことも必要です。その際に、SOFARモデルは大いに役立つでしょう。


(文責 唐木清志/筑波大学)