学校と地域と一緒につくろう
福祉教育・ボランティア学習

地域コーディネーターとは?

地域コーディネーターとは

コミュニティ・スクールは、地域と学校が「Give&Take」ではなく「WINWIN」な関係が築けるような関係を目指すものと考えられる。

例えば、学校側は地域力を頼りにしたいが、その調整のための余力がないため、地域の方々に参画してもらうための段取りや打ち合わせのために結構な時間がかかってしまい、地域力を頼ろうとすると学校の負担増になってしまうという矛盾が発生する。

この課題を克服するために地域と学校の「潤滑油」や「クッション」になり、人と人、人と情報、人と資源を適切に結び付け調整を行うことで「WINWIN」の関係が築けるようにするキーパーソンが「学校地域コーディネーター」である。


「地域とともにある学校づくり」を実現するため仕組みとして導入され10年を経過した品川コミュニティ・スクールにおいて、学校と地域、校区教育協働委員会と学校支援地域本部をつなぐ「要」であり「懸け橋」となる存在である。「学校地域コーディネーター」の取り組みを通して、その役割を紹介する。


具体的活動内容

「外部講師との連絡・調整」・・・出前授業やドリームジョブ、研究学習などの授業においての外部講師との連絡調整など

「ボランティアとの連絡・調整」・・・ボランティアが行う授業での見守りや校外学習などでの付添い、校内や掲示板の装飾つくり、読み聞かせや蔵書点検、小動物や昆虫などの飼育・管理、畑での野菜づくりや稲の手入れ、高校受験のための面接練習の面接官役など、様々な活動において、必要に応じてボランティアとの連絡・調整など

「地域との連携」・・・学校外に出かけての活動、例えば職場体験やまちたんけん、スーパーや工場見学などでの事前連絡、協力してくださる企業・事業所の新規開拓、清掃活動やおまつりへの参加など

「放課後学習教室の運営」・・・品川区全校で「地域未来塾」という授業時間外の学びの場の中心的運営(講師依頼、児童生徒募集・名簿管理、日程の調整、教材準備など)


品川区の学校地域コーディネーターのアンケート結果によると、かかわった行事や授業後の先生からの「ありがとう」という言葉、放課後学習支援に参加している生徒からの「わかった!」「できた!」との言葉、ボランティアからの「こどもたちから元気をもらった」「またやりたい!」などの言葉に大きな喜びを感じている。

コミュニティ・スクールの成功には、学校地域コーディネーターは必要不可欠であると感じている。「コーディネーター」という言葉を含む役割(役職)は多くあり、同じ役割でも呼び方も異なるが、地域と学校の懸け橋の「○○コーディネーター」に声を掛け、「WINWIN」の関係を築くことをお勧めしたい。



参考資料

前川浩一・青木一著『コミュニティ・スクールを持続可能にする地域コーディネーターのキックオフ ―子どもを育てるまちづくり・子どもから学ぶまちづくりー』三恵社 2019年

『品川コミュニティ・スクール通信 VOL.22』品川区教育委員会事務局 指導課学校地域連携係 2025年12月17日発行

『コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)のしくみ』文部科学省ホームページ https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/