ボランティアを考えている企業・社員の方へ

2020年度実施プロジェクト

東京ボランティア・市民活動センターは、企業で働いている社員ボランティアから構成される「企業ボランティアチーム」と非営利団体と3者で協働し、より多くの企業の人たちが非営利団体の活動に参加・協力できるプログラムを企画・実施しています。

コロナ禍にオンラインで高齢者施設と交流

  • 非営利団体:社会福祉法人 東京栄和会 なぎさ和楽苑  
  • 企業:製薬会社
  • 実施時期:2020年5月22日(金)13:30~14:30 ボランティア向けオリエンテーション
         2020年 5月29日(金)13:30~14:30 オンラインでの交流会
         事前に、施設のボランティア・コーディネーターと製薬会社の社会貢献担当とTVACの3者で
         オンラインでの打合せを2回実施した。
  • 実施内容:新型コロナウイルスで家族との面会やボランティアの受入が中止になっている高齢者施設の入居者の方々と、在宅ワークをしている企業の人たちがオンラインで交流したことによって、利用者の方々に楽しい時間を過ごしていただくとともに、社員にとっても「人生の先輩」から元気をいただく時間となった。

    1)ボランティア向けオリエンテーション
    参加する企業ボランティアに対して、なぎさ和楽苑のボランティア・コーディネーターから今回の活動の目的や施設についての紹介、活動内容の説明、配慮してほしいこと、高齢者が好きなこと等を説明していただいた。
    2)オンライン・ボランティア活動(交流会)
    施設に入居する70代~80代の男女3名の方々と全国各地の30代~40代の男性社員ボランティア3名がオンラインで交流した。
    オープニングでは、なぎさ和楽苑の施設長から歓迎のご挨拶があり、企業ボランティア 代表からもご挨拶。
    そして、いよいよ交流(おしゃべり)がスタート。双方とも初めは緊張した様子だったが、入居者の方が運動不足で筋肉が落ちてしまったと話すと、スポーツジムに通えないでいる社員が共感し、打ち解けた雰囲気に。趣味のカラオケや好きなお酒の話でも盛り上がった。また、コロナ禍で仕事をがんばっている企業ボランティアに、「人生の先輩」から応援のメッセージが贈られた。こうして、約50分間の交流は笑い声に溢れ、あっという間に終了。
    閉会の後、企業ボランティアとボランティア・コーディネーターとで振り返りを実施。企業ボランティアからは、「皆さんの笑顔を見ることができ、こちらも元気をもらった」。ボランティア・コーディネーターからも、「参加した入居者の皆さんはコロナ前には外出したり、人と会ったりすることが大好きだったけれど、今はそれができないでいる。今日は若い人たちとお話して、皆さんとてもイキイキしていた。」と感想を伝えあった。コロナが落ち着いたら、施設で会いたいと話しながら、解散した。

ひとり親のためのオンライン就労支援セミナー

    • 非営利団体:社会福祉法人 大洋社 
    • 企業:株式会社パソナグループ 
    • 実施時期:2020年7月~10月
    • 実施内容:新型コロナウイルス感染拡大の影響で就労面接もオンラインで実施することが増えてきた。そこで、都内の母子生活支援施設の利用者(母親)と職員を対象として、就労支援セミナーを開催し、企業のボランティアから、オンライン面接でのポイントや今後のキャリアを描くためのヒントを学んだ。

      1)参加者向け事前アンケートの実施(8月)
      受講対象となるひとり親の方を対象に仕事に関する事前アンケートを実施し、講義や個別カウンセリングに反映した。
      2)職員向けのオンライン研修の実施(9月17日)
      利用者向けのセミナーに先立って、母子生活支援施設の職員が同内容を事前に受講。より利用者のニーズに合うようにフィードバックするとともに、今後、継続的に利用者への就労支援をするための機会として役に立てた。
      3)キャリアコンサルタント向けの説明会(10月)
      ご協力いただく企業ボランティア(キャリアコンサルタント)に、施設長から母子生活支援施設や利用者について説明し、配慮してほしいことを伝えた。
      4)『オンラインおしごとセミナー』の開催(10月24日)
      【第1部】『第一印象&モチベーションアップ』編
      母子生活支援施設の利用者および施設職員を対象に、パソナグループの社員で、元ミス・インターナショナル日本代表の筒井菜月さんから、オンライン面接で第一印象をアップするための立ち居振る舞いや話し方、メイクなど、女性が輝くためのヒントをお話しいただいた。
      【第2部】『対面やオンラインでの面接対策』編
      国家資格 1級キャリアコンサルティング技能士の資格を持つ社員から、「キャリア」についての考え方や、自分の強みの見つけ方・表現の仕方など、面接での対応について学んだ。

福祉施設やNPOにPCをプレゼント!

    • 企業:株式会社 日本HP(以下、日本HP)  
    • 非営利団体:NPO法人 女性ネットSaya-Saya、社会福祉法人 東京栄和会 なぎさ和楽苑、社会福祉法人 豊島区社会事業団 アトリエ村、NPO法人 パートナーシップアンドリスニングアソシエーション(P.L.A)、認定NPO法人 多文化共生センター東京、NPO法人 キープ・ママ・スマイリング 
    • 提供時期:2020年5~6月
    • 実施内容:新型コロナウイルスが蔓延している状況下において、活動の継続が特に必要と思われる福祉施設やNPOに対し、日本HPよりノートPC*を寄贈。オンライン環境の構築をサポートすることで、各団体の活動継続を支援した。
      *社員ボランティアにてPCのセットアップやソフトウェアのインストールなどを実施。

      1)DV被害者への支援
      新型コロナウイルスの感染防止のために家庭での閉塞的な時間が長くなり、DV被害や子どもの虐待が増加していた。そのためのオンラインでの相談をより多く受けたり、シェルター利用者の自立支援のための情報収集やオンライン面接などにPCを活用した。
      NPO法人 女性ネットSaya-Saya 

      2)高齢者施設の入所者への支援
      新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすい高齢者が生活している施設では、2020年3月頃から家族の面会やボランティアの受入は中止しており、施設の利用者は施設の外の人とのコミュニケーションがなくなったり、ボランティアによるレクレーションができなくなったため、施設の利用者に元気がなくなってきていた。また、施設職員もボランティアのサポートがない中で限られた人数で日々の介護とともに感染予防対策に追われていた。こうした高齢者施設を支援するためにオンラインでボランティアや家族と利用者の方をつなげたいと考えているが、施設のPC台数も限られており、利用者向けにインターネットに自由にアクセスできるPCを提供した。
      なお、NPO法人 P.L.Aは傾聴ボランティアを育成している非営利団体であり、今回は東京都昭島市の高齢者施設2か所での傾聴ボランティアを、地元のボランティアグループにPCを貸し出すことによりオンラインで実施することができた。
      社会福祉法人 東京栄和会 なぎさ和楽苑 
      社会福祉法人 豊島区社会事業団 アトリエ村 
      NPO法人 パートナーシップアンドリスニングアソシエーション(P.L.A)

      3)外国にルーツのある子どもたちへの支援
      9年間の学校教育を過ぎて来日した子どもたちの多くは、日本での高校進学を希望しており、短期間で日本語を習得して入試に臨まなければならない。こうした学生を支援している非営利団体では、今回の新型コロナウイルスの影響で授業ができない状況があり、オンラインでの授業実施のためにPCを提供した。
      認定NPO法人 多文化共生センター東京

      4)入院中の子どもたちと家族への支援
      病気で入院している子どもとの面会ができなくなったり、あるいは、24時間親が付きそうことで、他の家族と会えなくなったりという状況がこの新型コロナウイルスの影響で起きていた。彼らをサポートしているNPOがPCを活用し、病院での子どもと家族をつないだ。また、子どもたちの学習やレクリエーション、親の情報収集などにも活用した。
      NPO法人 キープ・ママ・スマイリング 

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